AI活用が進まない日本市場へ本格参入──「業務に組み込むAI」を掲げるGensparkは、何を変えようとしているのか
同社を率いるのは、検索エンジン開発で実績を持つ2人だ。ジン氏はMicrosoftで検索エンジンBingの立ち上げに参画し、ジュー氏はGoogleで検索品質を改善するPandaアルゴリズムを共同開発した。
2023年12月の創業からわずか20カ月で評価額12.5億ドル(約1900億円)のユニコーン企業に成長した。年間経常収益(ARR)は9カ月で1億ドルを突破し、SaaS企業として異例のスピードで収益化を実現している。
「会話」から「完了」へ──AIエージェントの本質
ジン氏は発表会で、現在のAI活用の限界を指摘した。「多くの人はまだチャットボットを使っている。質問して、回答をコピーして、貼り付けて、自分で仕上げる。それはAI支援の雑務であって、変革ではない」。
同社が掲げるビジョンは「ひとつの指示で、業務が完結」だ。従来のチャットAIがユーザーとの対話を通じて回答を返すのに対し、Gensparkは指示を受けると複数のAIエージェントが自律的に動き、最終成果物を直接納品する。
例えば「来週のプレゼン資料を作って」と依頼すると、あるエージェントがWeb検索で情報を収集し、別のエージェントがデータを分析し、さらに別のエージェントがスライドのデザインを担当する。ユーザーが途中で介入する必要はない。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら