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「休み連絡がLINEで来た」激怒した52歳部長と若手それぞれの"言い分" 上司が知らないたった一つの盲点 

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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それに、早朝に連絡するのも気が引ける。始業2時間前といえば、上司はまだ自宅にいるかもしれない。朝食を食べているかもしれない。通勤電車に乗っているかもしれない。そんな時間に電話をかけるのは、それはそれで迷惑ではないか。

だから、始業時間が近づいてから連絡しよう。そう考えるのも、相手への配慮だと思う。5分前はさすがにギリギリかもしれないが、直前になってしまうのは、ある程度は仕方がないと思う。

若手が電話を避ける理由

では、なぜ若手社員は電話ではなくLINEやチャットを選ぶのか。

「電話が苦手だから」という声はよく聞く。しかし、それだけではない。彼らなりの合理的な理由があるはずだ。

まず、電車の中では電話できない。通勤途中に体調が悪くなった場合、電話をかけるには一度降りなければならない。その間に始業時間が迫ってくる。だったら、すぐにLINEで連絡したほうがいい。そう考えるのは自然だ。

次に、相手の都合を考えているというのも理由の一つだ。始業直前は上司も忙しい。電話に出られないかもしれない。何度もかけ直すのは申し訳ない。LINEなら、相手の都合のいいタイミングで見てもらえる。

さらに、記録が残る。「言った・言わない」のトラブルを避けられる。これは若手に限らず、誰にとってもメリットがある。

つまり、若手社員は「非常識」なのではない。彼らなりの配慮をしているのだ。ただ、その配慮の仕方が、上司世代の期待とズレているだけだ。

ここで一つ、考えてみたいことがある。

休みの連絡でトラブルが起きる職場には、共通点がある。それは「ルールが明文化されていない」ことだ。

「電話で連絡するのが当たり前」

「始業30分前までに連絡するのが常識」

これらは、誰かが明確に伝えたわけではない。なんとなく共有されている「空気」にすぎない。

しかし、空気は人によって読み方が違う。上司世代にとっての「当たり前」が、若手世代には伝わっていないことがある。逆もまた然りである。

このような「認識のズレ」を感じたら、いい機会だと受け止めよう。これを機会にルールを明文化しておけばいいのだ。

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【ルールを決める際の3つのポイント】

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