定時退勤時刻。新人のAさんは、上司から「明日までに全部直しておいて」と投げられた大量の資料を前に、ため息をついていた。
無茶ぶりをされるのは日常と化し、相談しても「今が頑張り時」「仕事に慣れるまでは仕方ない」と一蹴される日々。
月日は流れ、会社全体が1年で最も忙しくなる繁忙期の真っただ中。Aさんは静かに退職届を机に置き、チャットからも姿を消した。
また、こんな例もあります。
仕事に慣れてきたBさんに得意先へのプレゼンを任せることになった。Bさんから何度か相談を持ち掛けられたが、任せた以上は、あれこれ口うるさく言わない方がよいのではという上司の思いから、「すべて任せる」と対応した。
そのうち、Bさんが何も言ってこなくなったので、上司は問題なく準備が進んでいると考えていた。プレゼン当日、Bさんは現れず連絡もつかなくなった。そして二度と会社には来なかった。
Z世代で広がる「リベンジ退職」
最近、このような話を現場で耳にするようになりました。
「リベンジ退職」という言葉でSNSにも拡散されていますが、背景には職場への不満や怒りがあり、組織に損害を与える目的をもって計画的に退職をすることを指します。
これに対して、「気持ちがわかる」「よくやった」などの声が相次ぐ一方で、管理者層からは、「責任感がなさすぎる」「状況をわかっている中での突然の退職は理解しがたい」という声も多く聞かれます。
これらの行為を、職場への「ささやかな復讐」として選ぶ若い世代が増えるのは由々しきことで、会社側が頭を悩ませる現象の1つとなっています。


















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