「商談を無断欠席し、そのままひっそり退職」→開いた口が塞がらない…Z世代の《リベンジ退職》。誘発してしまう「職場環境」とは

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突然の退職は「繁忙期」だけでなく、「担当しているプレゼンや会議など重要な日に来ない」「引き継ぎをまったくしないまま」など、業績や業務に大きく影響を及ぼすものも散見されます。中には、顧客情報を持ち出す、データを消していくなどの悪質なケースもあります。

いったい、なにをそんなに恨まれてしまったのか、途方に暮れるのは現場に残された人たちです。しかもそれを正当化されてしまっては何とも複雑です。

こうした突然の退職は、本人にとっては「単なる反抗」というだけではなく、自分が傷つけられた環境から離れるための「自己回復行動」でもあり、尊厳を取り戻す象徴的な行為なのです。

ですから、単なる退職ではなく心理的な決別の意味を含む点が特徴です。ゆえに、よりドラマチックに辞めることを選択するのでしょう。

25年10月に厚生労働省が公表した、22年3月卒業者の新規学卒就職者の離職状況。大学卒の「就職後3年以内離職率」は33.8%で、21年3月卒業者の34.9%を下回った(写真:厚生労働省の公表資料より)

なぜZ世代に「リベンジ退職」が広がるのか

要因の1つには、ブラックな職場環境の慢性化が挙げられると思います。人手不足による長時間労働や多岐にわたるタスク管理、曖昧な評価、感情的な叱責により、心身が疲弊してしまいます。

しかし、こうした環境は昔から存在していますし、業務内容によっては昼夜を問わず、ということもあり得るわけです。

「深刻なハラスメントを受けていて、訴えても取り合ってもらえない」「心身に支障をきたすほどのタスクが日常的に課せられているにもかかわらず、全く改善策がとられていない」などの環境下にいる人と、「仕事面倒くさ、だるい」「課長が生理的に嫌い」という人が、混在していることも実態です。

そうした多様な人々をひとくくりにするのはとても危険で、本当に大変な人の声がきちんと届くことの大切さを認識する必要があります。

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