「商談を無断欠席し、そのままひっそり退職」→開いた口が塞がらない…Z世代の《リベンジ退職》。誘発してしまう「職場環境」とは

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ハラスメントにおいて行為者となる人の中には、社内のことをよく知っていたり、能力が高かったり、好成績を残していたりする人も多くいます。

それゆえに、周りに対しての言動がきつく、無自覚に人を傷つけてしまいます。もしくは、あえてやります。そして、よくないことに、組織は、できる人を切りづらく放置しがちになります。

そのためにその下の人たちがどんどん疲弊して、パフォーマンスを下げ、「もう、やってられない」と見切りをつけて辞めていくわけです。

たしかに、「仕事とは厳しいもの」ではありますが、理不尽に傷つけられてよいわけはありません。こうした社内の人事も、リベンジ退職を誘発する原因になっていると思います。

リベンジ退職が起きる職場の共通点

また、リベンジ退職が起きる職場には、いくつか共通する点があります。

まず、上司が忙しすぎて部下の状態を把握できていないという状況です。上司自身がマルチタスクで業務に追われ、部下の表情や声のトーンの変化に気づく余裕がありません。

部下は「相談したら迷惑かもしれない」と感じ、次第に自分の中に抱え込むようになります。こうした見えない孤立が、退職を決断するきっかけになりやすいのです。

さらに、フィードバックが「叱責」か「放置」の両極端という職場も危険です。ミスをしたときだけ強く叱られ、普段は何も言われない。あるいは、相談しても「任せるよ」と言われるだけで具体的な助言がない。こうした環境では、部下は自分が成長しているのか、期待されているのかが分からず、不安と不信感が募っていきます。

また、成果よりも「根性や空気を読む力」が重視される文化も、大きなストレスになります。合理性より精神論、説明より察する力が求められる職場では、努力が可視化されにくく、評価も曖昧になりがちです。「頑張っているのに報われない」という感覚は、退職の引き金になりやすいといえます。

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