1世帯のお風呂リフォームが団地全体の大工事に発展?! 「水道の元栓が動かない」が引き起こした事件の顛末
S君「一戸だけですと10万円ですが、全戸となると単純計算で1200万円。ただ、一括してすべて弊社にお任せいただけるなら602万8000円となります。一斉に交換すれば職人さんの日当が大幅に圧縮できますので、一戸ずつ別日に工事するよりも安くなります」
Fさん「前年度理事長が業者Hから取得した見積もりが約170万円。なんでこんなに金額が違うんや?」
S君「業者Hの見積もりは弊社を通さず管理組合から直接発注するために取得したものですので、細かいところまでは分かりかねますが、僕から見ても破格ですよ。これは悪い話ではないと思います」
私「あんた、自分の会社で受注せなあかんのとちゃうの? 業者Hに仕事譲って、上司に怒られるんちゃう?」
S君「うちの見積もりが高いことは自覚しています。大事なことなので、もう一度言います。ここで一歩でも前へ進めましょう!」
いつもちょっと頼りなさげなS君ですが、珍しく力強い口調で筆者の背中を押してくれました。
バルブ交換を市役所水道部がバックアップしてくれる?
激安の約170万円という業者Hへの発注について、筆者の背中を押してくれた人物は他にも。それは市役所の水道部の職員さんです。電話で教わったポイントは以下の4つでした。
●芝生内バルブの全戸一斉交換はできない。なぜなら、市の対応としては「壊れたら直す」が基本スタンスだから。
●PS内バルブは団地の管理組合が対応する。
●PS内バルブを全戸一斉交換するという考え方は「長い目で見ればアリ」。
水道部の職員さんの「どちらにしても一度、現地を見たい。芝生内バルブを点検し、不具合のあるものだけをピックアップ→水道部から指定業者に一斉発注する流れで想定している」という言葉に「水道部がバックアップしてくれるなら安心だ!」とポンコツ理事長は大いに胸をなでおろしたのでした。

















