1世帯のお風呂リフォームが団地全体の大工事に発展?! 「水道の元栓が動かない」が引き起こした事件の顛末

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うちのお風呂を工事してくれた職人さんによれば、PS内バルブは団地の管轄、芝生内バルブは自治体の管轄、とのことでした。管理組合が負担した、ということはPS内バルブを交換するのに10万円かかった、ということなのでしょうか……Fさんに報告しても、眉間の皺が深くなるばかり。私自身、「大ベテランのFさんでさえ二の足を踏むほど大がかりな工事を私のようなポンコツが執行するなんて怖すぎる……」という不安がぬぐえませんでした。

止水バルブ交換のこと、管理業務報告書に書いてある!

そうこうしているうちに、管理会社から今年度初の管理業務報告書が届きました。

管理業務報告書とは文字通り、管理会社が何を行ったのかを可視化したもの。月々の収支や滞納状況、法令で義務づけられている点検の進捗などをまとめてあります。

「へぇ~理事長になると、こんなものが届くのか……」。おっかなびっくりページをめくると、冊子の一番後ろ、未解決の事象が並ぶコーナーに、小さな文字で「止水バルブ」と書いてあるのに気づきました。そこには「3年前の固着事例を受けて管理会社から見積もり」とも書いてあります。

初耳や……。

驚きつつも詳細を知りたくて、管理会社のフロントマンS君に時間を取ってもらいました。Fさんも交えて、集会所での三者会議です。

私「止水バルブ全戸一斉交換工事のことなんやけど」

管理会社フロントマンS君「止水バルブの固着は水面下で進んでおりまして、3年前の事件は氷山の一角です」

Fさん「それなら過去に自腹を切って交換してしもたお宅もあるんちゃうか? 今更、全戸と言いだしても不公平と言われかねへん。この工事は遺恨を残すと思う」

S君「今回の工事の発端はお風呂のリフォームでしたが、老朽化した団地で何より怖いのは漏水事故です。いざ漏水となったとき、各戸に直接アクセスできるバルブが両方固着していたら、住戸への水の流入を即座に止めることができません。止水バルブ一斉交換には漏水対策の意味合いも含まれていると思います」

私「漏水なんて、やだ」

Fさん「俺らの代でやらなアカンか……」

S君「給排水設備の更新の多くが手つかずになっています。ここで一歩でも前へ進めましょう」

私「見積もり金額についても教えてほしいねん。そちらの見積もりが602万8000円って、どうゆうこと?」

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