「最も愛人にしたい女」は、こうして生まれた 橋本マナミ、「私を変えた男」へのラブレター

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次に興味をもったのが舞台。もともと女優志望でこの世界に入ってきた私は、お芝居にとても興味がありました。だから、彼にお願いして、自分ではなかなか行けない有名演出家の舞台にたくさん連れていってもらったのです。蜷川幸雄さんはじめ、野田秀樹さん、三谷幸喜さん、長塚圭史さん、白井晃さん、松尾スズキさんと、たくさんの方々の舞台を観にいきました。

生で見るお芝居にとても感銘をうけ、1カ月の公演の中で何度も通った舞台もあります。

たくさんの演出家の舞台を観て、お芝居の素晴らしさを知り、刺激をもらってますますお芝居が好きになっていくという好循環を作ることができました。

彼の優しさに支えられ、今の私がいる

彼がいろいろな世界を教え、見せてくれたこと、そして自信がなかった私を優しく包み込んでくれたこと──彼の優しさに支えられたからこそ、今の私がいます。

お付き合いした3年半、喧嘩したり、分かり合ったりと、人と人とのつながりを教えてもらったような気がします。

なぜお別れすることになったのかは、簡単に説明できるほど単純なものではありません。私がまだ大人になりきれていなかったのかもしれませんね。

後悔することもたまにあるけれど、でも、別れたからといって永遠のお別れというわけでもありません。また彼に逢ったとき、教えてもらっていた当時の子供の私じゃなくて、大人として逢えるように……。

ずっと私の心の中で応援してくれているあの人。

いつもありがとう。そしてまた逢える日まで。

(文:橋本マナミ)

Photo:Teppei Hoshida
Styling:Kaz Ijima @ Balance
Hair&Make-up: AKANE

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