「最も愛人にしたい女」は、こうして生まれた 橋本マナミ、「私を変えた男」へのラブレター
そのときすでに芸能界の仕事をしていた私は、周りの子の勢いやかわいさに負けて自信をなくしていました。自信がないことから表情も暗く、どうしていいかわからない苛立ちから、たくさん食べて太ったりと、悪循環の日々を送っていたのです。彼と会っていなかったら、芸能界をやめて実家の山形に帰ってもおかしくない時期でした。
そんな私に彼が教えてくれたのはファッション。
当時は自分に似合うものがわからなくて、セシルマクビーやヒステリックグラマーのような、派手なファッションに身を包んでいました。友人からは「全身包装紙みたいだね」と言われることも。昔から老け顔だったのに、「かわいいな」と思って手に取るのはキラキラ光るお洋服ばかり。カラフルなデザインが全然似合っていなかったのです。
洋服の選び方をアドバイスしてくれた
そんなとき、彼がお洋服の選び方をアドバイスしてくれました。体のラインを隠すようなお洋服を着ていた私は、どう自分を見せたら美しく魅力的にうつるのか、雑誌をみたり、お店で試着してみたりしながら、自分探しを始めます。そうやって、落ち着いた色のワンピースや、スタイルがよく見える服を着るようになっていきました。
メイクの勉強も始めました。当時の私は、マスカラを塗りすぎたり、肌に合わない色のファンデーションをつけたりと、メイクの知識が不足していたんです。きっと、あまりこだわりがなかったんでしょうね。それでいろんな雑誌を読み漁りました。このときは、仕事のためもあるけれど、彼にもっと好きになってほしい、彼のために綺麗になりたいという思いでいっぱいでした。恋は本当に美の特効薬ですね。
落ち着いた私を少しずつ作っていけたこの時期に、「愛人にしたい女・橋本マナミ」が誕生したのかもしれません。