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「半熟vs.よく焼き論争」「ツナマヨが人気、タコのウニソースなど味多数」…。スペインの《ふわトロ国民食》、食べてわかった"変幻自在の凄さ"

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パーティーなどに重宝するまるごとトルティージャ。ピザのような箱で配達もしてくれる(写真:筆者撮影)

最後に、スペイン人の間で繰り広げられる、トルティージャをめぐる“終わりなき論争”についても記しておきたい。

1つは「玉ねぎを入れるか、入れないか」。もう1つは「中を半熟にするか、しっかり焼くか」。

どちらが正解ということはない。家庭によって、地域によって、個人によって好みが分かれる。日本人が「おにぎりは塩が一番」や、「のりはパリパリじゃないと」「いや、私はしっとり派」と議論するのに似ているかもしれない。

ちなみにスペイン北西部のガリシア地方では、中が極端に半熟なトロトロ具合の「トルティージャ・デ・ベタンソス」もある。切った瞬間、汁がこぼれ出るほどの焼き加減なため、テクニックが求められることから、職人技の象徴ともされている。

他にも、北部ブルゴスの豚の血を主材料としたソーセージ・モルシージャを使った「トルティージャ・デ・モルシージャ」や、南部の子羊の脳みそと睾丸が入った「トルティージャ・デル・サクロモンテ」などもある。

トルティージャはその地域ならではの食材を使って作られている。

以前、トルティージャがおいしいと有名なバルで食べた際、醤油が入っているのかと思わせる奥深い味わいに、驚いた。それは玉ねぎ入りだった。

「醤油は使っていませんよ。玉ねぎをじっくり焼くと、香ばしく深い味になるんです」と店主は教えてくれた。玉ねぎの旨味が生み出すのは、思わぬ和風の風味だった。

店員さんに気になっていたことを聞いてみた

午後2時40分、カフェテリア・マニラでお会計を済ませる。

注文のピークを過ぎ、カウンターの中でのんびりしていた店員さんに、気になっていたことを聞いてみた。

「毎日トルティージャを見ていて、飽きないですか?」

「まったく。毎日でも食べられるわよ」

また見つけた、おにぎりとの共通点を。

〈記事内に登場したトルティージャの店舗データ〉
■Cafetería Manila
所在地: Colonia de Los Pinares A, 5, 39005 Santander, Cantabria
電話番号: 942 27 76 67
■Cafe La Tertulia(冒頭トルティージャとツナマヨ)
所在地: C/ la Pereda, 8, 39012 Cueto, Cantabria
電話番号: 942 55 12 41
■De Morro Fino(ウニソース)
住所:Av. de los Castros, 41, 39005 Santander, Cantabria
電話番号: 942 55 16 12
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