「子どもからお年玉を没収→NISAにぶち込む」親は"親ガチャ外れ"か議論に…「子どもが納得してればいい」「毒親でしょ」賛否に隠れる本質的な問題
筆者は東洋経済オンラインにて、「ドラと毒親」という毒親サバイブエッセイを連載している。両親の喧嘩は日常茶飯事。母親はキレると物を投げるので、兄と抱き合いながらテーブルの下に隠れる夜を何度も過ごしてきた。遊園地に行ったときもたばこが吸えずにイライラし、優先レーンに突撃して追い返され、余計にイライラする……そんな母親だった。
こんな家庭環境だったので、小学1年生になるまでのお年玉は没収され、母親に浪費されてきた。中には、実はもらっていたにもかかわらず、母親に使い込まれて存在すら知らなかったお年玉も存在した。
さまざまなお祝い金も、母に渡されたものはほとんど没収され、たばこ代やパチンコ代に消えていったらしい。当時子どもだった筆者には、それが悪いことだとわかっていなかった。
「そうなん?」
「お金はもうママが使ったけえないけど、〇〇さんにお礼言っときいさいよ」
「ええ、ママが使ったのに!?」
「ほうよ。けど、ママが使ったなんて、間違っても言っちゃダメじゃけえね!」
なんて会話をして、理不尽だなあと思いながらお年玉をくれた人にお礼を伝えた記憶がある。
毒親サバイバーが「親ガチャ失敗」を実感した瞬間
筆者の人生でたびたび起こった「親の使い込み」で最もキツかったのは、お年玉ではなく大学の学費を支払うための奨学金を使い込まれたことだ。その金額は……なんと80万円にもおよぶ。
大した金額ではないと感じる人もいるかもしれないが、大学生だった筆者にとっては大金だった。当時借りようとしていた金額は4年間で480万円。それなりに頑張って大学生活を送っていたにもかかわらず、知らないところで全体の6分の1の奨学金が消えていたのだ。
大学生になるまでの毒親エピソードは尽きないが、奨学金の使い込みは想定しておらず、さすがに目の前が真っ暗になってしまった。当時は「このまま大学を辞めることになるのでは?」とただただ不安な毎日を過ごしていた(結局、使い込み分は祖父が補填してくれ、無事に卒業できた)。
実は、このときの使い込みの詳細は知らされていない。気づいて止めてくれた祖父いわく、
「気づいたら車庫にバッティングマシンが増えとっての。やたら物買うようになっとったし、なんかおかしいと思うとったんじゃ」
ということらしい。どうして娘の奨学金でバッティングマシンを買うんだろう……。当時の実家では、時々ボールを打ち返す金属バットの音が響いていたそうだ。


















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