「子どもからお年玉を没収→NISAにぶち込む」親は"親ガチャ外れ"か議論に…「子どもが納得してればいい」「毒親でしょ」賛否に隠れる本質的な問題
こうした「大人の視点」から見ると、子どものお年玉を全額没収して投資するのは合理的だと感じる人がいるのも納得できる。加えて、単なる貯金ではなく、NISAに投資するなら、将来子どもが受け取るときには将来の円の価値に応じた金額になっているのではないだろうか。
もっとも、こういった賛成意見の一方、反対の声も多い。
「大人と子どもではお金の価値が違うので、今欲しいものを買わせてあげるべき」
「NISAには親のお金を入れ、もらった分は子どもが自由に使えばいい」
「今欲しいものを買うのが大事だ。我慢させると、将来浪費する性格に育つぞ」
たしかに、お年玉をあげる側としても「子どもに自由に使ってもらいたい(もちろん、無駄遣いしてほしいわけではないが、無駄遣いもいい経験になるはず)」と思っている大人のほうが多いのではないだろうか。
それに何より、子ども時代に握りしめたお年玉には、大人が計り知れないほどの“価値”があるはず。子どもが健全にお年玉を使うという何物にもかえがたい体験を、大人の都合で奪っていいはずがない……という考えを持つ人は少なくないようだ(というか、高校生ならまだしも、小中学生でNISAや投資の仕組みを完全に理解できる子どものほうが少ないだろう)。
お年玉の金額は1000~4000円台が主流
ここで、現代のお年玉事情について詳しく見てみよう。紙製品・化成品メーカーの株式会社マルアイの調査によると、2025年時点のお年玉の金額は1000~4000円台が主流だという。
基本的に子どもの学年に応じて、小学生:3000円・中学生:5000円・高校生:1万円といった具合に金額がアップしていくケースが多いのではないだろうか。ちなみに、「お年玉、いつまであげるものだと思うか」という質問は、「高校卒業まで」という回答が最も多かったそうだ。
上記で挙げた金額のお年玉を高校卒業までもらうとすると、
中学校3年間:1万5000円
高校3年間:3万円
となり、就学期間には一人の大人から6万3000円もらえることになる(毎年会う関係性であれば)。
毎年5人の親戚からお年玉をもらえると仮定すると、12年間で31万5000円のお年玉をもらえる計算となる。子どもにとっては少なくない金額だが、12年間という年数を考慮すれば、運用してもそこまで大きな金額になることはなさそうだ。
……と、ここまで賛否両論のそれぞれを紹介してきたが、あくまで個人的な見解と断ったうえで、今回の行動はデメリットのほうが大きいと筆者は感じた。
かくいう筆者もお年玉を親に使い込まれ、欲しいものをお年玉で買うという経験ができない子ども時代を過ごしてきた身なのだが、その行動に理不尽さを感じることも少なくなかった。また、そうして没収されてきた結果なのか、大人になった現在、欲しいものを我慢できない気質になってしまっているからだ。


















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