「新生児取り違え」育ての母は昨年他界 事業畳み20年以上かけて親探し 焦燥の中で自分追い求める男性の今 都知事謝罪も…
「いまは個人で、無回答や協力しない人に対して、100軒ほど訪問を続けているところです。自宅にお邪魔した経緯を丁寧に説明すると、好意的に接してくれる方ばかりでした。
対して東京都は、回答がない人に対して手紙を送ってアプローチをしていますが、それ以上は踏み込みません。もちろん担当者の方に何の罪もございませんが、要請された通りに淡々とお手紙を出すだけでは、取り違えの相手は見つからないだろうとやきもきしています」
都の管轄の回答は?
2025年12月下旬、調査対応の都の管轄に問い合わせると、下記の回答が返ってきた。
「こちらでは判決の内容に沿って、調査を進めている最中です。現在の進捗としましては、取り違えがある可能性のある該当者全員にDNA鑑定の依頼を送り、そのうち承認していただいた方すべての検査を終えておりますが、現状でまだ相手方は見つかっていない状況です。
調査方法に関しても、いまは以前に比べて、個人情報に対する考え方がかなり変わってきております。
都の管轄としては、突然自宅を訪問するのは、繊細で警戒心の強い方に対して一定の圧力を与えてしまうと懸念しております。加えて、いきなり新生児取り違えの該当者であると知らされれば、一定の精神的負担を与えてしまう可能性もある。まずは事前に書面を送り、同意のうえ対面での接触を試みております。
今後は、調査協力に対する書面を受け取っていない方に対して、再度アプローチを検討しております。これで終わりというわけではなく、現在の結果の状況や調査方法を踏まえ、江蔵さんの意見を聞きながら進めていく所存です」(都の管轄の担当者)
行政として着実に対応は進めているものの、残された時間は限られている。江蔵さんの父は2018年に、実の息子との面会を願っていた母も2025年に逝去した事情を踏まえれば、性急な対応を求めるのも無理はない。


















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