不調の8割は「血の巡り」、手足がヒヤッと冷たい人は要注意。なぜか"クヨクヨ""イライラ"するのも脳の血流不足のせい?
つまり、血流のトラブルがメンタルの不調の原因となるのです。身体の血の巡りと心の健康は、密接に関連しているというわけです。
脳の部位によって、不調の種類が変わる
脳は、前頭葉、扁桃体(へんとうたい)、視床下部など、さまざまなパーツに分かれ、それぞれが異なる重要な役割を担っています。そして精神的な不調の種類は、どの部位の血流が悪くなったかによって変わります。
では、脳のどの部位がどんな精神活動に関係しているでしょうか。
まず前頭葉から見てみましょう。ちょうど額の裏側にある前頭葉は、「自分らしさ」を作り出す司令部です。その人の性格や判断力、思考力、感情表現など、私たちが「その人らしい」と感じる要素のほとんどが、この前頭葉から生まれます。
ここへの血流が滞ると、うつ状態に陥ったり、理性的な判断ができなくなったりすることがあります。
次に扁桃体は感情の門番のような存在で、特に不安や恐怖を感じる中枢です。両耳の少し上にあるこめかみのあたりに位置し、アーモンドのような形をしています。
この部分の血流が滞ると、門番が暴走を始めます。些細なことが怖くなったり、理由もない不安に襲われたり……。「なぜ、こんなに不安なんだろう」と自問自答を繰り返している人は、扁桃体が血流不足で悲鳴を上げているのかもしれません。
視床下部は脳のほぼ中央、両目の奥付近にあり、自律神経系の指揮官です。本来なら、この視床下部が、リラックスモード(副交感神経系優位)と戦闘モード(交感神経系優位)を巧みに切り替えて、私たちの体を最適な状態に保ってくれます。
しかし血流が滞ると、この切り替え機能が誤作動を起こしてしまいます。常に戦闘モードがオンになり、イライラが止まらない、興奮が収まらないなど、まるでアクセルを踏み続けた車のような状態になってしまうのです。常に緊張していて気が休まるヒマがないという人は、視床下部が不具合を起こしているかもと考えてみましょう。
それぞれの場合におすすめの漢方薬はありますが、もし今この瞬間にメンタルの不調を感じていて、すぐにでもなんとかしたいのであれば、とっておきの「応急処置」があります。
まずは、その場で深呼吸をしてみましょう。
ゆっくり、深く、息を吸い込んで、フーッと静かに吐き出してみてください。
これを、数回続けます。
……どうでしょうか。少しは気持ちがおだやかになってきませんか? 深呼吸で体をゆるめ、酸素を送り込めば、血の巡りも自然と良くなります。
血流不足で酸素欠乏状態の脳に、新鮮な酸素を届けることで、疲弊していた脳という司令塔を楽にしてあげられるのです。これはあくまでも応急処置ですが、意外なほど効果があります。ぜひ、ふだんの習慣として取り入れてみてください。
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