「E判定は受かるわけない」という親の無知。毒親に 「こんな点数で受かるわけないでしょ」と殴られた娘の消えない恨み

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それにもかかわらず、「偏差値50しかない=努力不足」「ちゃんとやっていれば60は取れるはず」と考えてしまうと、子どもにとっては非常につらい状況になります。サボっていなくても偏差値50になることは、普通に起こるのです。模試の種類によって偏差値の意味が変わることを理解していないと、不当な評価で子どもを傷つけてしまう可能性があります。

③ 共通テストと私大入試の違いを理解していない

親世代が受験した頃は、センター試験と私立大学の入試は、ある程度似た性格を持っていました。しかし、現在は状況がまったく違います。

共通テストは、処理能力や情報抽出力、思考力を重視する試験になっています。長文や資料、グラフを素早く読み取る力が問われ、限られた時間内でいかに効率よく情報を処理できるかが勝負です。

一方、私大入試では、単語力や精読力、論理的な読解力が重視されます。一文一文を正確に読み切り、深く理解する力が必要なのです。

出題形式も、求められる力も、完全に別物だと言えます。特に英語では、このズレが顕著に表れます。共通テストの英語は大量の英文を速読する能力が試されますが、私大の英語は難解な単語や構文を正確に理解する力が求められるのです。

それにもかかわらず、親が「共通テストができていれば、私大も大丈夫だろう」「共通テスト模試の判定で、私大の合否も判断できる」と考えてしまうケースは非常に多いです。センター試験と同じような感覚で共通テストを見てしまっているわけです。

実際には、共通テスト模試でA判定を取っていても、私大入試で不合格になるケースは珍しくありません。共通テストの結果だけで私大の合否を判断するのは、非常に危険なのです。

④ 親世代の受験常識が今も通用すると思っている

大学受験は、すでに別の競技になっています。

最後に、最も根深い勘違いです。それは、親世代の受験常識が今も通用すると思ってしまうことです。

1990年代の大学受験は、記憶量重視で一発勝負という色が濃いものでした。「覚えた量=得点」というシンプルな構造で、浪人は一般的であり、浪人すれば合格率が上がるという時代でした。また、入試方式も少なく、選択肢は限定的でした。

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