「E判定は受かるわけない」という親の無知。毒親に 「こんな点数で受かるわけないでしょ」と殴られた娘の消えない恨み

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ですから毎年、多くの受験生がC判定やD判定から合格しています。E判定からの逆転合格も、決してめずらしい話ではありません。むしろ、E判定からの合格は「王道ルート」と言えるほど一般的なのです。

模試判定は現在地を知るための参考資料であって、合否を決めるものではないということを理解しておく必要があります。

それにもかかわらず、親が「A判定以外は受験させない」「C判定だから、もう志望校を下げるべきだ」といった判断をしてしまうことがあります。

模試の判定を合否の確定情報のように扱ってしまうと、子どもの可能性を狭めてしまうことにつながります。過度に重く受け止めすぎないことが大切です。

② 偏差値システムの複雑さへの無理解

偏差値は「模試が変われば別物」です。

偏差値という数字は一見わかりやすく、親世代にもなじみのある指標です。しかし、ここにも大きな落とし穴があります。それは、模試によって偏差値の意味がまったく違うという点です。

たとえば、高校生向け模試ではよく次のようなズレが起こります。進研模試で偏差値60を取った生徒が、河合塾や駿台の模試を受けると偏差値50から55程度になってしまうことがあるのです。これは決して「問題が簡単だから」ではなく、受験者層、つまり母集団の違いが原因です。

進研模試は全国の高校生が学校単位で受験するため、学力層が非常に幅広くなります。

一方、河合塾模試には予備校生や受験意識の高い生徒が多く集まり、駿台模試は難関大志望者が中心で、最もレベルが高い母集団となります。母集団のレベルが上がれば、同じ学力でも偏差値は下がるのです。

この現象は中学受験でも同じです。中学受験をする際に、小学校の中では成績上位なのに、中学受験塾では偏差値50を切ってしまうということがあります。

これは、小学生の全員が中学受験をするわけではないので、「中学受験をする人の中で」、成績がどれくらいの順位になっているのかが測られるためです。

母集団ごとの偏差値50のちがいを示したグラフ
偏差値50のちがい(画像:筆者作成)

また、難関中学入試に強い進学塾であるサピックスの偏差値50は、四谷大塚では偏差値57から60程度、日能研でも偏差値58から60程度に相当します。サピックスは上位層が集まるため、偏差値50でも難関校レベルに相当するのです。

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