軍事でもビジネスでも同じこと…元・自衛隊女性幹部が【風呂場で学んだ】必ず成果を出す"鉄則"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

たったパンツ1枚で、心が折れる。「違和感」を放置すれば、それは確実に心身を蝕みます。

夜間の行進訓練では、50~100キロの道のりを、重い装備を背負って黙々と歩き続けます。休憩時間は短く、少しでも体力を温存しようと仮眠や食事にあてる人がほとんど。

そんななかでも、必ず靴を脱ぎ、靴下を交換する人たちがいました。彼らは例外なく、最後までパフォーマンスを落とさず任務をやりきる人たちでした。

「非効率」に見えても、靴下を替えずに熱がこもればマメができ、やがて歩けなくなる。ほんのひと手間が、結局、一番効率的な備えになるのです。セルフスターターとは、身体の声を無視せず、自ら整える人でもあります。

見逃すことは、組織を腐らせる

違和感を無視して崩れるのは身体だけではありません。組織も同じです。

自衛隊でのある夜間訓練中のこと。部下が運転する油圧ショベルがぬかるんだ路肩ですべり、車体が大きく傾きました。下手に動かすと、横転しかねないような状況です。

焦っている部下は報告せずに引き上げ作業をはじめようとしました。私はとっさに制止し、声を上げました。

「やめろ! どうやって引き上げるのか、まずは報告せよ」

その油圧ショベルは、翌日から陣地を掘る任務でフル稼働が決まっており、予備は1台もない。もしここで横転・損傷すれば、任務の達成に大きな支障が出ます。

小さな判断ミスを流すと、組織は必ず大事故を招きます。だからこそリーダーシップとは、違和感を覚えた瞬間に止め、正す責任を持つことです。

・部下が敬礼をしない

・階級章が曲がったまま、誰も指摘しない

・作業手順が違う

・器材が乱雑に置かれている

・タバコを吸ってはいけない場所に、吸い殻が落ちている

こうしたことを流す「まあいいか」が積み重なると、やがて職場の空気そのものが緩みます。

次ページ「セクハラ」や「パワハラ」も同じ
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事