軍事でもビジネスでも同じこと…元・自衛隊女性幹部が【風呂場で学んだ】必ず成果を出す"鉄則"

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「すべてを決めようとせず、動ける最小限を見極めて前に進む」――まさにセルフスターターの真骨頂だと感じた瞬間でした。

自衛隊ではこうも教わりました。

「計画は努力の結晶。命をかけてつくれ。簡単に修正するな!」

一方で、米陸軍の教官は真逆のことを言いました。

「どんな分厚い計画も、戦闘がはじまれば一瞬でタダの紙切れになる。だからこそ、骨子だけを決めておけ」

私はこの両極端を経験して感じたのです。正しいのはどちらでもない。大切なのは、計画を修正できる余白を残すこと。

自衛隊の図上演習で、敵は「A道」から攻めて来ると想定して防御計画を立てました。しかし、どう見ても「B道」から迫っている兆候があった。それでも多くの幕僚が「いやA道だ」と当初の計画に固執し、致命傷を負いました。

教官はこうも言いました。

「どれだけ優秀な人でも、当初の計画を捨てきれない。それが人間だ。ほんの1%の人間だけが、修正できる」

思い込みを超えて修正できる人こそ、変化のなかで生き残れる。これは、計画の巧拙ではなく、「執着を手放す知性」の問題なのです。

計画と柔軟性のバランスをとることは、ビジネスでも人生でも不可欠です。最初に全部整えようと力みすぎると、視界が泡立ち、本質を見失います。磨くべきは「動き出す勇気」と「整えていく柔軟性」です。

セルフスターターは、泡に視界を奪われず、本質に集中する存在なのです。

たかがパンツ、されどパンツ

自衛隊に入ってから、1度だけ「もう辞めよう」と本気で思ったことがありました。その原因は、厳しい訓練でも叱責でもなく、「パンツが濡れたから」でした。

夜間訓練で土砂降りの雨に打たれ、野外で仮眠をとることになりました。頭からフードをかぶっても、背中を伝った雨水が下着まで沁み込み、冷えが体を容赦なく蝕みました。眠れず、ただ体温を奪われていく不快感に、「もう限界かもしれない」と思ったのです。

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