東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「前例踏襲」の学校と社会をアップデート!孤立、不登校…それぞれに悩む先生と保護者に伝えたい「希望の持ち方」 《今大切にしたい横のつながり》

7分で読める
  • 森 万喜子 青森県教育改革有識者会議副議長、文部科学省CSマイスター、元北海道公立中学校長
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

① 生涯にわたって役に立つよい学びができるようにしよう。
 ② いろいろな学ぶ人がいる、すべての人がよい学びができるように考え工夫しよう。
 ③ キラキラしたワードや、絵に描いた餅じゃ意味がない。「今までこうだった」から脱皮して、本当によい学びをすべての子どもたちに。自分の人生は自分で決めて、幸せな社会の中で命を全うしてほしい。

これらを実現するには「現場の先生、頑張ってね、よろしく!」じゃなくて、リソースが少なすぎる現場に供給が必要。ヒューマンリソースの枯渇は本当に深刻すぎる問題だし、教員を育てるシステムも極めて危険水域です。自治体や都道府県の本気度が試されます。

家から一番近い学校を「いちばんいい学校」にしたい

社会学者・朴沙羅氏の著書『ヘルシンキ 生活の練習』ではこのような印象的な一節がありました。朴氏は研究者でフィンランドの大学に職を得て、子ども2人とともにヘルシンキに移住。小学校入学を控えた長女のことを考え「フィンランドにいわゆるいい学校ってあるんですか」と彼女の同僚に問います。

その回答はなんと「家から一番近い学校」。ヘルシンキ市内に私立の小中学校はほとんどないそうです。

翻って日本の状況を考えると、学校に通うことをやめている子どもたちが年々増えています。日本も、家から一番近い学校、タダで通える学校が、懐深く間口を広く、いろいろな子どもたちを受け入れて、個々の子どもに応じた学び場でありたいと願っています。

また、もしも学校が子どもたちにとって無理な場所であっても、地域には公民館や博物館や図書館、美術館など社会教育施設が大なり小なりあるはず。そこでも学ぶことはできます。もちろん今の時代はオンラインだってある。あなたはこの地域の住民で、この国の国民だから、学ぶ権利は尊重されるんです。

大人たちは、「そんなこと言っても入試が、受験が」と言います。でも、ものすごい勢いで少子化が進んでいる今、入試制度も変わらなければやっていけないし、存続が難しい学校もたくさん出てきているのも事実。「今までこうだった」という考えを捨てないといけない時代になりました。

「とはいえ」を封じて「できたらいいな」を語り合う。そして、「やってみよう」ができる国に、なってほしい。「どうせ無理」と言わすに読んでくださってありがとうございます。

2026年、希望を持って一歩ずつ進んでいきましょう。

【先生方のお悩み相談を募集中!】
小学校・中学校・高校の教職員のみなさん、仕事のお悩みを
森万喜子さんに相談してみませんか。ただいま、お悩み相談を募集中!
あなたのお悩みに記事上でお答えするかもしれません。
→→応募フォームはこちら
悩みを抱えていても周りに相談しづらい、もしくはこんなふうに学校を変えたいけどどこからやればいいのかわからない……といったお困りのことや疑問などがあればぜひお寄せください。
東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象