ますます中国色に染まるラオス、"欧米バックパッカーの楽園"はもはやハングルと漢字だらけ!? 愛子さま訪問は大ニュースだったが…

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中国化が進むラオスだが、今のところ団体旅行客がメインなので、町をぶらぶら歩いている限りは、欧米人比率の方が高い。中国人団体客は中国資本のホテルに泊まり、中国資本のレストランで食事をし、著名な観光スポットにバスで乗り付ける。その時、その場所だけ中国色に染まる。

高速鉄道が開通して中国の影響ばかりクローズアップされるが、コロナ禍後にオープンしたホテルの多くは、ベトナムの資本だという。

ルアンパバーンでもヴァンヴィエンでも、ホテルのフロントが軒並みベトナム人なので、何人かに直接聞いたら「ベトナムは人口が多すぎてチャンスが少ないからラオスに来た。ルアンパバーンの中小規模の新しいホテルは、だいたいベトナム人がオーナーよ」との答えだった。

最近は日本人によるラオス人の児童買春も問題化し、在ラオス日本大使館が注意喚起した。

ラオスが観光地として開発されていく中で、果たして現地の人たちは豊かになっているのだろうか、という疑問が頭をもたげる。

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日本人にも人気が高まるか?

1月3日、ルアンパバーン空港では日本語がかなり聞こえた。その時間に飛んでいるのはLCCエアアジアのハノイ行きのみ。ハノイからはLCCベトジェットの日本直行便が飛んでおり、2つのフライトを組合わせて帰国する人が多いようだ。

日本人にとって東南アジアの旅行先と言えばタイが真っ先に浮かぶが、バーツ高と物価上昇で、タイも安い旅行先ではなくなっている。日本人の間でラオス人気も高まっていくかもしれない。

ヴァンヴィエン駅
中国ラオス高速鉄道のヴァンヴィエン駅。中国人旅行者でごった返している(写真:筆者撮影)

だが、それ以上のスピードで中国人旅行者が増えるのは確実だ。日本とラオスを結ぶ直行便はゼロだが、中国との直行便はビエンチャン、ルアンパバーン合わせて30路線近くあり、さらに高速鉄道が加わる。ヴァンヴィエンは半年の間に中国化が加速していた。

中国人団体旅行者
ルアンパバーンの観光スポットであるプーシーの丘入り口で休憩する中国人団体旅行者(写真:筆者撮影)

愛子さまの訪問をきっかけにラオスに興味を持った人は、できるだけ早く現地を訪ねてほしい。2年もすれば、主だった観光地は中国化がもっと進んでいるかもしれないから。

ヴァンヴィエン中心部
中国料理店が立ち並ぶヴァンヴィエン中心部(写真:筆者撮影)

【前編】愛子さま訪問で注目されたラオス、正月は中国人ツアー客だらけのリアル。仏教行事も観光化、「映え」目当ての参拝客増加に感じた時代の変化

浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆・分析、情報発信の助言など。

未婚で出産。42歳で初婚。子どもの独立を機に世界一周後、日本とベトナムで二拠点居住。

近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。

「東洋経済オンラインアワード」で2020年にニューウェーブ賞

X: https://twitter.com/sanadi37

公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

インスタグラム:https://www.instagram.com/sanadi37/

note: https://note.com/sanadi37

 

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