ますます中国色に染まるラオス、"欧米バックパッカーの楽園"はもはやハングルと漢字だらけ!? 愛子さま訪問は大ニュースだったが…
ヴァンヴィエンで1泊し、中国ラオス高速鉄道でルアンパバーンに戻った。前日に予約状況を確認したところ往復ともに満席に近く、どうにか座席を確保できた。中国の休みと重なっているからだろう。
中国の支援で建設された高速鉄道は、改札の仕組みも駅舎の雰囲気も中国の高速鉄道そのままだ。中国とつながっているから当たり前ではあるが。
前回も今回も、乗客のほとんどは中国人を中心とする外国人で、ラオス人らしき乗客は少なかった。
筆者が乗ったルアンパバーン行き列車は、ほぼ全員が中国人ではないかというくらい中国色が濃かった。
中国人は全席指定席であっても自分の座りたい席に座ることがよくある。夫の座席にも知らない中国人が座っており、交渉して移ってもらっていた。指定席とは何ぞや。
私たちが乗った車両は特にフリーダムで、列車が出発して15分経っても全員が着席できない。ついには通路で立ち往生している人たちの喧嘩が始まった。それを見てテンションが上がる周囲の乗客たち。ハロウィンの渋谷のようだ。行ったことないけど。
女性乗務員が介入しても収拾がつかず、男性乗務員も加勢にやってきた。全席指定で、駅の出入り口と改札で二重にチケットと身分証明書をチェックしているのに、なぜすんなり座れないのか。愛子さまも高速鉄道に乗られていたが、こういったリアルはもちろんご存じないだろう。
大阪と迷いラオスに出店した店主
ルアンパバーンで列車を降り、乗り合いのバンでホテルに向かうと、蘭州ラーメンの看板が目に入り、小腹が空いていたので店内に入った。
みやぞん似の店主がテーブルまで来て、「どこから来たの」と尋ねてきた。「日本」と答えたら、「日本人なのに中国語分かるのか。嬉しいねえ。俺は青海出身だよ」と笑顔になった。笑うとますますみやぞんっぽい。ルアンパバーンのみやぞん、と名付けよう。
そういえば初めてラオスに来たときには、「シェムリアップのゴクミ」「ハノイのひなの」なんていうバックパッカーのアイドルがいたなあ。
ほとんどの日本人は「青海」と言われてもピンとこないだろう。チベット自治区、新疆ウイグル自治区に接する青海省は、貧困、遅れているというイメージが強い内陸部の省だ。蘭州ラーメンは甘粛省蘭州市の発祥ではあるが、蘭州ラーメン店の経営者の多くは青海省出身者だと言われる。
ルアンパバーンのみやぞんは、「もともとは日本で店を出そうと思って、大阪に去年視察に行ったんだよ。日本はガチ中華が人気なんだろ」と話し始めた。
「でも大阪は生活のリズムが速くて。上海みたいで疲れるなと思ってやめた。青海出身の俺にはラオスの方が居心地がいいから、1カ月前にルアンパバーンにお店を出したんだよ。ま、ゆっくりしていってよ」
いい人だったけど、その夜、夫婦そろって嘔吐した。ラーメンにつけたゆで卵が犯人だと思っている。



















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