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「Excelや資料作成」より先に新人が学ぶべきこと。AI時代のコンサルが実践する「チームで成果を出す」3原則

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  • 金地 毅 アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部
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プロジェクトとは、目的を持った時限的なチーム活動です。プロジェクトを成功に導く3つの原則があります。以下では、なぜ今こそ、この3つの原則を学ぶ必要があるのかを解説します。

AI時代に「人」を動かすもの

原則1 KPIでは人は動かない

20世紀のビジネスは、「分業と効率化」が前提でした。やる気を引き出し、生産性を高めるために、企業はKPI(目標)を設定し、数値達成を求めてきました。

しかしAI時代において、KPIだけで人を動かすモデルは限界に来ています。理由は2つあります。

①具体的・一面的なKPIは視野狭窄を招く
②過度な追及が創造性を奪う

そして、偉大な成果をあげるチームを動かすものが「目的(Purpose)」です。

「目的(Purpose)」は、「目標(Goal)」という「達成基準」とは異なり、なぜそれを実現する価値があるのかという「存在理由」です。優れたプロジェクトは、数字ではなく「意味(存在理由)」から始まるのです。

たとえばトヨタの「もっといいクルマづくり」は、単なるコスト目標ではなく、未来世代に誇れる産業をつくるという大きな目的からスタートしています。AppleがiPhoneを世に出したときも、「スマートフォン市場でシェアを取る」ではなく、「人と世界との関係を再定義する」という目的がチームの背骨になったと言われます。

数字は大切ですが、大きな目的に向かうための指標にすぎません。創造的なチームは、目的に心が震え、そこに自ら貢献したいと思った瞬間に動き始めるのです。

原則2 役割分担は活躍と挑戦をセットで考える

どの職場でも、「チームの役割分担をどうすべきか」は永遠の課題です。しかし、縦と横の構造を理解すると一気に楽になります。

まずは職場の縦の構造について考えてみましょう。プロジェクトには、必ず縦の三層構造があります。

オーナー :勝利条件(成功の定義)を決める人
マネジャー:目的・期限・体制という制約下で“どう勝つか”を組み立てる人
メンバー :役割を担い、チームとして成果をつくる人

日本企業ではこの三層が曖昧になりがちです。「誰がゴールを決めているのか」「誰が全体設計をするのか」が不明瞭だと、チームは混乱し、メンバーの負荷も高くなってしまいます。

次ページが続きます:
【チームを動かす「横」の構造とは?】

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