年始の仕事は「いつ休むか」決めること、繁忙期でもリーダーが休暇に…ドイツ人に学ぶ、がっつり休んで成果を最大化する"とっておきの仕組み"
印象的だったのは、リーダーであるクラウス自身も率先して休暇の予定をホワイトボードに書き込んだことです。日本では、上司は部下以上に夏休み以外で長期休暇を取ることは少なく、部下を優先させるのが一般的です。しかし、ここでは違いました。
「リーダーがしっかり休むことで、メンバーも安心して休めるんだ」
驚いている私に、クラウスは笑顔でそう言いました。周囲のメンバーが同意している様子を見て、改めて文化の違いを痛感しました。
クラウスは最後に「業務の引き継ぎリストを作るのが大事だ」と全員に念を押しました。当然ですが、休んでいる間もタスクは発生します。それらを具体的に文書化し、他のメンバーが円滑に引き継ぐようにすることで、休暇中もチームが円滑に運営されるのです。
そのためには、普段から個人が仕事を抱え込むことなく、その属人化を避ける体制が必要不可欠です。これをドイツではバックアップシステム(後述)と呼んでいます。
国の制度があるからだけではなく、現場レベルでこのような周到な準備をしているからこそ、全員が「完全に長期休暇を取る」という権利を行使できているのだと実感しました。
ビジネスパーソンにとって、チームのメンバー全員が長期休暇を取る時期が決まっていることは、スケジュールが決まっている以上の意味を持ちます。モチベーションが高まり、メンバー間の不公平感もありません。
安心して休める「バックアップシステム」とは
このように、ドイツでは「全員が長期間休む前提で働く」という考え方が浸透しており、個人に依存しないチーム体制が整っています。この「バックアップシステム」、日本の職場でも、チーム単位で再現することは充分に可能です。入門編として、いくつかコツを紹介していきましょう。



















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