年始の仕事は「いつ休むか」決めること、繁忙期でもリーダーが休暇に…ドイツ人に学ぶ、がっつり休んで成果を最大化する"とっておきの仕組み"

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色とりどりのマーカーや付箋が用意される中、リーダーのクラウスが声をかけます。

「さあ、今年の計画を立てよう」

力強い声を合図に、グループ全員がカレンダーの前に集まりました。計画といっても、事業計画ではありません。

「今年、誰がいつ休むか」の計画です。

「今年の夏休みは南米に行くんだ!」と、青いシャツを着たアンドレアスがカレンダーの前に立ちます。

「もう飛行機の予約を取ってあるんだよ。だから、ここは必ず休まなきゃいけない」

彼はあっけに取られる私をよそに、ちゅうちょなく7月末から3週間にわたってカレンダーに赤いラインを引きました。

ドイツと日本、労働環境の大きな差

ちなみに、ドイツでは1963年に導入された「連邦休暇法」によって、週6日フルタイムで働く労働者は年間に最低24日、週5日の場合は20日の有給休暇が与えられますが、ここ30年以上、ドイツ人の平均有休取得日数は30日を下回っていません。残念ながら、10日の有給休暇を使い切れているかどうか、という日本とは大きな差があります。

「いいなぁ、南米か」と隣にいたモニカが羨ましそうに口を開きました。

「うちは子どものスクールバケーションに合わせて、ここで2週間のキャンプを予定しているの」彼女は、ノルトライン=ヴェストファーレン州のスクールバケーション期間を示しながら、8月第1週と第2週にマーカーを引きます。

ドイツでは交通機関の混雑や宿泊費の高騰を避けるため、学校の長期休暇が州ごとにずれるように工夫されていて、その時期は、毎年変わります。

「僕はまだ特に予定がないから、後回しでいいや。みんなの希望が決まってから考えるよ」独身のマーティンが爽やかに言って、周囲から感謝の声が飛び交いました。

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