親の通帳やIDを把握している? 年末年始の帰省で確認したい、12月移行の「マイナ保険証」と"預金凍結"への全対策
お金の管理で特に重要なのが、預金口座です。預金通帳やキャッシュカード、届出印の保管場所を確認しておきましょう。万が一、親が介護状態や認知症などになり、意思表示が難しくなったときには預金口座が凍結され、家族でもすぐにはお金を引き出せなくなります。
本人の生活費や入院費用などのために必要な場合には、家族が銀行の窓口で本人確認や事情の説明をしたうえで引き出せることが多いですが、そのときにも預金通帳やキャッシュカードなどが必要です。引き出せる場合でも、原則30万円までなどの上限が設けられている銀行もあります。
手続きには所定の時間がかかるため、本人が引き出す場合に比べると制約があります。通帳などの保管場所を共有するとともに、いざというときに当面の生活に必要なお金をどのように工面するかも、家族で話し合っておくとよいでしょう。
一部の銀行では「代理人キャッシュカード」や「代理人指名手続き」などのサービスを設けています。あらかじめ代理人を指定しておくことで、代理人がキャッシュカードを使う、または窓口で手続きをして預金を引き出せます。こうしたサービスの活用を、家族で検討してみることもできます。
使っていない預金口座がないかチェック
そもそも、親がどこの銀行に口座を保有しているのかがわからないという場合もあります。預金通帳やキャッシュカードが見当たらなくても、郵便物の中に銀行から届いたものがあるかを確認してみると、手掛かりが見つかるかもしれません。
実家を片付けたら、覚えのない預金通帳やキャッシュカードが出てくるというケースもあります。そのような場合には、通帳記帳をして入出金や口座引き落としなどの取引があるかどうかを確認してみましょう。
2年以上取引がないと、銀行や口座の開設時期、残高によっては年間1100円や1320円(ともに税込み)といった「未利用口座管理手数料」が残高から引き落とされている場合があります。手数料が引き落とされているだけの状態であれば、口座を解約するなどして整理を検討してもよいかもしれません。


















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