朝イチのスマホ確認はムダムダムダムダァ! 世界一効率的な国デンマークで「休むときは通知オフ」が常識になっている理由

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相手からの即レスを期待すると、なかなか返信が来ない場合にイライラしてしまいます。相手には相手の事情があり、相手のタイミングのよいときに見てもらえればいいと思えば、気がラクになります。メール・メッセージ・投稿などに、必ずしも反応する必要はありません。

それは、自分も相手も同じことです。「他人からの期待」も「他人への期待」も手放せば、スマホに気を取られることもなくなり、余白をゆったり楽しめるようになります。 

メールを返さないデンマーク人

デンマーク人は、メールは返信すべきものだ、とは思っていません。メールをそこまで重要視していないのです。「メールをすれば返信が来るだろう」というのは、日本では常識かもしれませんが、デンマークではそうでもありません。一般的に、デンマーク人からのメール返信率は低めです(寂しくなるほどです)。

情熱・関心を持っている事柄や緊急事項に関しては一瞬で返信がありますが、そうでない限りはのんびり返信が来るか、あるいはまったく返信がありません。返信が来たとしても、数行、あるいは一行や一言の場合もあります。

デンマーク人からのメール返信率が低い理由については、大企業の管理職クラウスと話して、よく理解できました。

「本当に重要なメールというのは、じつは恐ろしいほど少ないんだ。僕は毎日100通くらいメールを受け取るけど、返信するのは多くても1日5通だね。多くてもだよ。ほとんどのメールは、読まずに削除する。メールには膨大な時間を奪われるからね。メールは無駄で非効率。その代わり、僕は何かあれば電話で話すんだ。そのほうが早いから」

この発言を聞くと、なぜデンマーク人からのメール返信率が低いのかが、理解できるような気がします。同時に、なぜデンマークのビジネス効率性が高いのか、その理由もわかる気がします。

もちろん、デンマーク人にもタイプがあって、律儀に返信してくれる人もいます(日本人にとっては、そういう人はとてもありがたいです)。ですが、大抵の場合は、メールをそこまで重視していないのです。

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