朝イチのスマホ確認はムダムダムダムダァ! 世界一効率的な国デンマークで「休むときは通知オフ」が常識になっている理由
もちろん、スピードが重要な場面もありますが、よく考えると、そこまで急いで返信しなくてもいいケースがほとんどです。
「即レス」は急ぎの場面では非常にありがたいものです。けれど、なんにでも即レスしていると、自ら「即レスするカルチャー」づくりに加担することになります。そうすると、お互いに「急がなきゃ」と感じるようになり、相手も自分もやり取りのスピード感にプレッシャーを感じることになりかねません。
急がなくてもいい状況であれば、自分はひと呼吸おいて返信するのも「余白のあるカルチャーづくり」への貢献になります。
メールに即レスしたくなるアジア人
ソフトウェア企業キューイットには、約45カ国の社員が働いています。CEOイェスパーは、いろんな国の社員と仕事をするなかで、日本を含めたアジアには、上司の指示やメールには、迅速に丁寧に対応しようとするカルチャーがあると指摘します。
返信を期待せずに勤務時間外に書いたメールにすぐに返信が来て、驚くこともあるそうです。そこでイェスパーは社員にこう伝えています。
イェスパーは企業のトップとして、1週間のスムーズなスタートダッシュを意識しています。そのため日曜日の午後になると、新たに始まる1週間の準備を始めます。月曜日の朝に社員に必要な情報が伝わるように、日曜日の午後から必要なメールを送り始めるのです。それは単に自分が必要なメールを済ませておきたいだけであって、週末に返信が返ってくることを期待して送っているわけではありません。
イェスパーのように「週末や勤務時間外は返信しなくていいんだ」と、管理職からしっかり伝えるようにすれば、部下は心配から解放されます。メールやSNSとの付き合い方は、デンマークでも業界・職種・職場・仲間内のカルチャーやその人のタイプによってさまざまです。
大切なのは、自分がどんなタイプであっても「相手からの即レスを期待しない」というマインドかもしれません。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら