午後4時に帰るのに"効率性"世界一、デンマーク人に学ぶ「自己啓発書より小説、寝るより運動」という休み方が合理的である理由

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バルト海を眺める人
時に「休み方が下手」と言われる日本人。デンマーク人の休みの過ごし方に、日本人が学ぶべき点を探ってみましょう(写真:veloliza/PIXTA)
幸福度&国際競争力が、ともに世界トップクラスという“奇跡の国”デンマーク。デンマーク人は、平日は午後4時に帰宅し、金曜日は午後2〜3時に仕事を切り上げ、夏休みは3週間以上の連休を謳歌する国民です。余暇には、家族や友人と「ヒュッゲ」(心地よいひととき)を楽しむことを何よりも大切にしています。
一方でデンマークは国際競争力が高く、ビジネス効率性で6年連続トップを記録する「ビジネス先進国」の側面も持ちます。また、欧州のイノベーション・スコアボードの結果によれば、欧州でトップクラスの「イノベーション大国」でもあります。
本稿ではそんな「奇跡のワークライフバランス国家」デンマーク人が実践している「休日の過ごし方」について、『デンマーク人の休む哲学 幸福度も生産性も「いいとこどり」する習慣』から一部を抜粋・編集して紹介します。

「幸せな国」デンマークのストレス対処法

休みの達人であるデンマーク人は日常生活にどのように「休み」を取り入れて、心身を整えているのでしょうか。

デンマーク人に聞いてみて驚きました。デンマーク人は、本当に、とても意識的に「休みを活用」しているのです。

「仕事をするうえでも、休みの効力はバカにできないわ。休憩を入れたほうが仕事が捗るのは自分でもよくわかる。エネルギーも充電できて、全体を俯瞰できて、クリエイティブになれる」(建築家 エヴァ) 

 

「私の場合、働きすぎないほうがいいアイデアを思いつきます。以前はつねに週に60時間以上働いていましたが、そのときは、ただ右から左にタスクをこなすだけになっていました。実は、仕事の生産性は適度に休んだほうが上がります。休むと新しいインスピレーションを得られて、それが仕事にも生きてくるからです」(ノボ・ノルディスク日本法人社長 キャスパー)
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