午後4時に帰るのに"効率性"世界一、デンマーク人に学ぶ「自己啓発書より小説、寝るより運動」という休み方が合理的である理由
アネッテは、何よりも大切なのは「ワークライフバランス」ではなく「ライフバランス」なのだと指摘します。喜びとゆとりのあるバランスのとれた人生が土台にあれば、仕事もうまくいくと考えるのです。
逆に、人生に不安やプレッシャーを感じていると、職場でも他人と比較したり、仕事でもイライラしやすくなり、悪影響を及ぼすと指摘します。だからこそアネッテ自身も、心身のバランスがとれた、万全な状態で仕事に向かえるように、ヨガを日常に取り入れているのです。
実は、私が取材のためにアネッテを訪問したとき、私自身は心に余裕のない状態でした。前後にいろんな予定が詰まっていて、時間的な焦りも感じていました。そんな私も、アネッテに会った瞬間、一瞬にして心が解けるのを感じました。話しているうちに、安心して心が落ち着いていきました。
人生のバランスがとれていて心身が安定している人は、一緒にいる相手を安心させることもできるのです。その意味では、誰よりも心が安定していたほうがいいのは、実は管理職なのかもしれません。
「没頭」は最高の休み方
「没頭」もいいリフレッシュになります。目の前のことに集中することで、仕事や雑念をシャットアウトできるからです。
没頭の方法はとてもシンプルです。「集中しないとできない活動」に取り組むのです。例えば、ボルダリング、ダンス、読書などは、とてもよい方法です。
ボルダリングとダンスの共通点は、社交も楽しみながら集中できる、という点です。仲間と一緒に集まったり、教室に通ったりするので、その場にいるみんなと一緒に楽しめて、社交の欲求も満たすことができます。


















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