午後4時に帰るのに"効率性"世界一、デンマーク人に学ぶ「自己啓発書より小説、寝るより運動」という休み方が合理的である理由
例えば、小さな出版社を経営するシモンは、1人でジョギングをするほか、昔からの友人と一緒に定期的にパドルテニスやサッカーもしています。
キャリアチェンジのために看護教育を受けながら看護師としてパートタイム勤務をするミカエルも、いろいろなスポーツをしています。仲間と一緒にサッカーもするほか、さまざまなクラブに属してテニス、バドミントン、サッカー、ボルダリングをしています。さらに、彼は音楽が好きで、バンド活動もしています。
映画プロデューサーのカトリーネは、月曜の夜にジムでエアロバイク、火曜の朝にジムでトレーニングをし、その夕方には仲間と一緒にパドルテニス。水曜の朝にはヨガに通い、その夕方には別の仲間と一緒にボルダリング……と、こんな調子で、毎日、場合によっては朝も夜も身体を動かしているのです。また、子どもたちもスポーツ好きなので、彼女は子どもたちと一緒にパドルテニスをすることもあります。
スポーツの効用は、身体を動かすだけでなく、運動を通じて定期的に仲間と交流して「社交」も楽しめるところです。スポーツには、リフレッシュ・健康維持のほか、多様な人との交流を楽しめる「社交」の効果もあるのです。
デンマークでは「ヨガ」が大盛況
ヨガも大人気です。とくにコペンハーゲンでは、ヨガ教室に通っている人も多いです。
街にはヨガスタジオがたくさんあり、通勤の前後に通いやすいという事情もあるのかもしれません。私がちょっと聞いただけでも、週に数回ヨガに通っているというデンマーク人がたくさんいました。
コペンハーゲン市の保健課でリーダーとして3つのチームをまとめているアネッテは、週に2〜3回、仕事帰りにヨガに通っています。また、土曜日には、旦那さんと一緒にヨガに行き、その後にカフェで二人で朝食を食べるのが習慣となっています。
アネッテは、もともと運動療法と心理療法を組み合わせたセラピーを学び、さまざまな教育機関で指導していました。また、リーダーシップ教育の一環として、身体と神経について学んだ経験もあります。こうした経験もあって、アネッテはどこに行っても、そこにいる人たちのエネルギー状態を「第六感のセンサー」で感じ取ることができます。
現在では、リーダーとして、部下のエネルギー状態を感じ取りながら、みんながムリなく気持ちよく働ける職場環境づくりをしています。


















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