年末年始を楽しみつつ"正月太り"を防ぐ3つのコツ。「睡眠不足でカップ麺1杯分」「体重増からの絶食はむしろ逆効果」の怖い真実【医師が解説】

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ジャンキーな食べ物は、健康的な食べ物より脂質や塩分が多く、そのうえ同じカロリーのものを食べても体重が増えやすいことがわかっています。“そういうものを欲してしまう”ということが、睡眠不足の裏に隠されているのです。

年越しイベントでの夜更かしは、単なる「楽しい時間」ではなく、翌日以降の食欲や選ぶ食品の質を大きく変えてしまうトリガーになりえるという点を押さえておく必要があるでしょう。

■3日以内ならリセット可?

「お正月に食べすぎても、3日以内に調整すれば大丈夫」という話を聞いたことがあるかもしれません。たしかに「食べすぎ→体脂肪として定着」には、一定の時間差があります。

具体的に見ると、こんな感じになります。

ある動物による実験では、通常より糖質(糖、でんぷんなど)を50%ほど多くした食事(餌)を4日間摂り続けると、肝臓で新たに合成される脂肪が2〜3倍に増えることがわかっています。 人間でも同じで、炭水化物の摂りすぎが数日間続くと、脂肪として定着してしまいます。

言い換えると、「一晩だけの暴飲暴食」よりも「暴飲暴食がダラダラと続く」ことのほうが、脂肪として定着するリスクが高いということです。

正月太りを防ぐ方法3つ

そこで筆者がこれまでの研究結果を踏まえて、正月太りを防ぐ方法を考案してみました。

科学的に「48〜72時間で完全にリセットできる」と断言できるわけではありませんが、

• 食べすぎた翌日から2~3日間
• 塩分と脂質を控えつつ、野菜とタンパク質を中心にした食事
• 軽い散歩や家事で活動量を確保

といった調整を入れること。これにより体重増加分の多く(むくみや腸内容物+一部の脂肪)がなくなって、元の状態に戻りやすいと考えられ、これは代謝のメカニズムとも合致します。

次ページ「翌日まるごと絶食する」はどうか
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事