ハーンが赴任した年は記録的な大雪… 朝ドラ「ばけばけ」小泉八雲とセツを結んだ意外なモノとは?
授業中も寒くて困ると、松江中学校の教員・西田千太郎に相談したところ「それならば外套を着たままで、授業をなさい」と言われて、コートを着込んで授業するようになった。
間が悪いことに、ハーンが赴任した年の冬は記録的な大雪で、より冷え込んでいたらしい。ある日、とうとうハーンは風邪を引いて寝込んでしまうことに……。
こんなときのために、誰か身の回りの世話をしてくれる女中を、ハーンに雇ってもらったほうがよいのではないか。周囲がそう考えて、派遣されたのが、のちにハーンの妻となるセツである。
“風邪”の功名
ドラマでも、寒さのあまりに学校で倒れて、ヘブンが病に伏せるシーンがあった。「サムガリ、ヤメタイ。サムライ、ナリタイ」と漏らしたヘブンだったが、実際には、寒さから風邪を引いたおかげで、ハーンとセツの二人は出会うことができたのである。
【参考文献】
E・スティーヴンスン著(遠田勝訳)『評伝ラフカディオ・ハーン』(恒文社)
牧野陽子著『ラフカディオ・ハーン-異文化体験の果てに』(中公新書)
遠田勝著「書簡が語る八雲の生涯」『無限大 №88』(日本アイ・ビー・エム)
小泉八雲著、池田雅之編『小泉八雲コレクション さまよえる魂のうた』(ちくま文庫)
小泉節子著、小泉八雲記念館監修『思ひ出の記』(ハーベスト出版)
小泉凡著『セツと八雲』(朝日新書)
NHK出版編『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』(NHK出版)
工藤美代子著『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』(毎日新聞出版)
櫻庭由紀子著『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』(内外出版社)
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