朝ドラ「ばけばけ」小泉八雲は凶悪殺人事件を追う記者だった。一時は路上生活も、抜け出した先で転機
渡米するも職を転々する不安定な日々
4歳で母と離別し、やがて両親が離婚。父方の大叔母ブレナン夫人のもとで何不自由ない生活を送るも、愛情が注がれたとは言い難かったラフカディオ・ハーン。
13歳からは全寮制の学校に入学して充実した学生生活を送るが、16歳のときに事故で左目を失明してしまう。さらに不幸は重なり、ブレナン夫人が投機に失敗して破産したことで、学校も中退せざるを得なくなってしまった。
苦境のなかで、ハーンはアメリカの地に希望を見出そうとする。19歳のときに単身で渡米。当時、人口の半数が移民者で占められていたオハイオ州のシンシナティで、新生活を送ることになった。
遠縁の親戚がいたため、数カ月はそこを頼ったものの、間もなくして放り出されてしまった。なんとか生活費を稼ぐために、宿屋の給仕や電報配達、また事務所の会計係など、様々な職に就くも、いずれも長続きしなかったようだ。電報配達の仕事を辞めたのは、疎外感からだったらしい。後年、妹への手紙でこう振り返っている。



















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