けっして嘆くべきことではない…【88歳の女性作家】が感じた「老年期の孤独」が伝える"深いサイン"
孤独、不安、心許なさ、劣等感――どれも生きている証しです。
ときに人は誰しも、周囲の自然や自分の目的、所属する共同体から切り離されたように感じることがあります。それだけでなく、神からも、そして自分は何者かという神秘的な謎からも切り離されたように感じることがあります。
「人間はひとりで生きるようにできている」
かつて、サー・ピーター・スコットにインタビューしたことがあります。南極探検家ロバート・ファルコン・スコットの息子で、2歳のときに父を亡くしています。
サー・ピーターは熱意あふれる鳥類学者であり、自然保護活動家、画家、アスリート、オリンピックやアメリカズカップに出場したヨット選手、そして世界自然保護基金(WWF)の創設者でもありました。
絶滅の危機にあるクジラを保護するため国際捕鯨委員会の方針を転換させた立役者でもあります。
そんな人物がインタビューの最中、強い口調で「人間は群れを作る動物ではありません。ひとりで生きるようにできているんです」と言い放ったものですから、わたしはどれほど驚いたことか。
人と手を携え、そして多大な影響を人々に与えてきた人物がこんな発言をした意図を問い返さなかったのは、今でも悔やまれます。
当時のわたしはまだ若く、この偉大な人物に圧倒されてしまい、反論できなかったのです――人間はむしろ群れをなす生き物であって、仲間を持ち、群れの一部になる必要があり、そしてたいていの場合、群れの中にいて守られているときにこそ最も安らぎを感じられるはずじゃないですか、とは反論できませんでした。
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