けっして嘆くべきことではない…【88歳の女性作家】が感じた「老年期の孤独」が伝える"深いサイン"
マーシー副提督は、必ずしも高齢者の話だけしているわけではありません。大学生、社会人生活をスタートさせたばかりの人、人生の目標を再設定しようと葛藤している中年層、そして幼い子どもと夫を抱え、自分の時間を犠牲にしながら、なんとか仕事と家庭を両立させようと奮闘している母親層も含めた話なのです。
こんな冗談を言った人がいませんでしたっけ?
「孤独になりたければ、結婚するといいよ」
大切なのは他の人に興味を覚えて「歩み寄る」こと
老いは孤独へと通じる、というのは広く世間の認める真実です。言い換えれば、人生で一番孤独になるのは老年期だ、と見なされがちです。でもわたしの経験知ではそれは事実ではありません。
もちろん、介護施設で暮らして誰からも顧みられず、社会から切り捨てられた人たち、そして家族も友人も訪ねてこない人たちには同情を禁じえません。年をとるほど友だちを作るのが難しくなるのは事実かもしれません。
それでも、わたしが聞き取りをしたごく少数の人たちの中には、孤独や絶望を感じていると口にした人はひとりもいません。
社会保障制度が支えとなっていますし、医療面ではメディケア(訳注:高齢者や障害者を対象とした公的医療支援制度)やメディケイド(訳注:低所得者を対象とした医療支援制度)があります。
マサチューセッツ州のわたしの暮らす郡区では、公費で運営される高齢者センターが、身体と知性の両分野でさまざまな活動を提供してくれています。送迎サービスまで整備されていて、50歳を超えても孤独を我慢する必要はないはずです。
わたしはセンターでドラムと体操のクラスに通っていますし、チェスの相手もいます。講演会があれば出席するだけでなく、ときには司会も務めています。
そこに共同体が育ちます。なぜなら共同体を必要としない人はいないからです。誰しも居場所が必要なのです。
わたしの所属する読書会のメンバーの女性が、最近こんな話をしてくれました。


















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