スタンフォードが教えている「人助け」のシンプルな習慣——「私にできることある?」「大丈夫?」の一言が世界を変える
涙が後から後から出てきます。そのとき、少なくとも10人以上は通りかかったと思いますが、「どうしましたか?」と声をかけてくれた人は、ひとりもいませんでした。
このとき、わかったのです。教室の前で転んだクラスメートや、母親を亡くしたクラスメートに何と声をかけるべきだったのか。わたしはただ「大丈夫ですか? 何かできることはありますか?」と言って欲しかったのです。
こんなシンプルな言葉でいいのだと、いまならわかります。それがわかるのにこんなに時間がかかったなんて、我ながらあきれてしまいます。
亡くなった友人が教えてくれたこと
どうすれば、ほんとうに人の力になれるのか?それを身をもって教えてくれた親友がいます。
ある日、友人から電話をもらい、乳がんと診断されたと聞かされたとき、わたしはひどく取り乱してしまいました。おろおろするばかりで、なんと声をかければいいかわかりません。
1週間ほどしてまた電話があり、何かあったのかと聞かれました。わたしが落ち込んで電話して来られないか、それともほかに何かあったのかもしれないと彼女は気を揉(も)んでいたのです。
どうすればいいかわからないので教えて欲しいと、わたしは率直に伝えました。すると彼女は、毎日電話をかけて様子を確認して欲しいと言いました。それなら、わたしにもできます!
それから毎日、わたしは彼女に電話をかけました。残念ながら彼女は病に勝てませんでしたが、電話は結局8年続きました。
いま思えば、彼女のくれたアドバイスは、わたしにとってかけがえのない贈り物でした。がん闘病という厳しい状況にある彼女を力づける方法を教えてもらったうえに、毎日電話することで、友情はいっそう深まったのです。
ほんの数分だけの日もありましたが、毎日声を聴くことで、わたしたちの関係は本物になりました。そのことへの感謝の気持ちを生涯忘れることはないでしょう。
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