「頭の中がぐちゃぐちゃ」の対処法―東大合格者が薦める"頭の中が整理"できるようになる本5冊―

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論理思考の「前提条件」から教えてくれる
5.『伝説の「論理思考」講座』
東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座: ケース問題で「広い視野」「深い思考」をいっきに鍛える
『東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座: ケース問題で「広い視野」「深い思考」をいっきに鍛える』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「もっと論理的に考えなさい」と言われたことがある人は多いと思いますが、そもそも「論理的」とはどういう状態なのでしょうか。なんとなく「わかりやすい」「筋が通っている」というイメージはあっても、その中身を言語化できる人は意外と少ないはずです。

この本のいいところは、「論理思考とはこういうフレームワークです」と型だけを押し付けるのではなく、「なぜその型が必要なのか」という前提から丁寧に説明してくれる点です。

主張と根拠の関係性、因果と相関の違い、前提条件が違えば結論も変わること……こうした基本的な論理のルールを、ビジネスの事例や日常的な会話をもとに解きほぐしていきます。

「ああ、自分がモヤモヤしていたのは、ここで前提がズレていたからか」といった気づきが得られるはずです。

また、「思考とは型である」というメッセージも繰り返し強調されます。

場当たり的にアイデアを出すのではなく、「まず事実を整理し、次に仮説を立て、最後に検証する」といった型に沿って考えるからこそ、再現性のある思考ができるのだ、ということを具体的に示してくれます。

論理思考の入門書は数多くありますが、「なぜその考え方が必要なのか」という根っこの部分まで踏み込んでいる点で、思考の土台づくりにぴったりの1冊です。

思考の「型」は、誰でもトレーニングできる

ここまで、「図で整理する」「勉強と思考を分けて考える」「哲学から思考の歴史を学ぶ」「入試問題から問いの立て方を学ぶ」「論理思考の前提から学ぶ」という、少しずつ角度の違う5冊をご紹介してきました。

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