「頭の中がぐちゃぐちゃ」の対処法―東大合格者が薦める"頭の中が整理"できるようになる本5冊―

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入試問題から学ぶ「問いの立て方」の型
4.『東大の良問10に学ぶ日本史の思考法』
東大の良問10に学ぶ日本史の思考法 (星海社新書 337)
『東大の良問10に学ぶ日本史の思考法』(星海社新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「東大の入試問題」と聞くと、それだけで身構えてしまう人も多いと思いますが、実は東大の問題は「知識量を試すテスト」というより、「どのように頭を使うか」を測るテストになっています。

この本は、日本史の東大入試問題を題材にしながら、「良問」と呼ばれる10題を通じて、歴史を“覚える”のではなく“考える”ための思考法を解き明かしていきます。

東大の先生たちは、単に年号や用語を知っているかどうかではなく、受験生が「なぜそうなったのか」「別の可能性はなかったのか」と、自分の頭で因果関係を組み立てられるかどうかを見ています。

そのための問題文の作り方、資料の提示の仕方、問いの立て方には、実はかなりの工夫が凝らされています。

本書では、それぞれの問題について、「出題者はどんな思考プロセスを期待していたのか」「どこで差がつくのか」を丁寧に解説してくれます。読者は、東大受験生になったつもりで「自分ならどう答えるか」を考え、そのあとで解説を読むことで、「ああ、こういうふうに発想を広げたり、絞ったりすればよかったのか」と、自分の思考パターンのクセに気づくことができます。

受験生だけでなく、大人にとっても、「与えられた情報から筋道を立てて考える練習」として非常に有効です。

ニュースを読むとき、仕事で資料を読むときにも、「もしこのテーマが東大入試の問題だったら、どんな問いが立てられるだろう?」と考えてみると、情報との向き合い方が変わってきます。

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