「模試でA判定が取れない…子供の志望校下げさせるべき?」 受験生の親の質問に東大生が回答! "親が絶対にしてはいけないこと"とは

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質問者さんが言うように、お子さんには“飽き性”なところがあるのかもしれません。でも、それでも本人が第1志望を目指すと言っているなら、その気持ちを一度信じてみてほしいのです。

浪人するかどうか、どう戦うか、どこを受けるか。これらはすべて本人が決めてはじめて意味があります。

「意見を求められたら、親としての考えを冷静に伝える。でも最終決定はあなたがするんだよ」というスタンスでいましょう。

仮に子供が「どう思う?」と聞いてきたら、「親としてはこう思うよ。でも最終的にはあなたが納得する道を選べばいい」と言ってあげればいいんです。

これだけで、子供は「自分の受験」として状況に向き合えるようになります。自分で決めると覚悟が生まれ、その覚悟が勉強を加速させます。

「優しい距離感」を大切に

質問者さんが不安に感じるのは当然です。判定もずっとC・D判定で、A判定も来ない。浪人が向いているかどうかも不安。結果を想像すると胃が痛くなる。

でも、受験の主語は親ではありません。主役は子供です。そして、子供が自分の足で未来を選ぶプロセスそのものが、大学受験で得られる最大の成長なんです。だから質問者さんには、強い言葉ではなく、「あなたの人生だから、あなたが決めていいよ」という余白を残してあげてほしいと思います。

親が未来を決めすぎると、子供の成長の芽がつぶれてしまいます。質問者さんの役割は、方向を示すことではなく、どんな選択でも受け止めてあげる“土台”であることにあるのではないでしょうか。それが、受験生にとって何よりの安心になります。どうか、この「優しい距離感」を大切にしてあげてください。応援しています。

受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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