【超巨大戦艦「大和」の復元に懸けた男たち】沈没したときの姿はどうだった? 海底映した60時間の映像と2000枚の画像を解析して見えてきたもの

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増補新版 戦艦大和復元プロジェクト
広島県呉市 大和ミュージアムにある、戦艦超大型戦艦「大和」の模型(写真:denkei/PIXTA)
2026年春、広島県にある大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)がリニューアルオープンする。この施設のシンボルとも言えるのが、全長263メートルを誇る旧日本軍の超大型戦艦「大和(やまと)」のミニチュア「十分の一戦艦大和」だ。
全長26メートルという巨大な戦艦は、いかに復元されたのか? そして、開館20年を迎えて加えられた改装工事では、何が行われているのか? 20年の間に何があったのか? 開館時から館長を務め、復元も今回の改装プロジェクトも率いた戸髙一成氏の新著『増補新版 戦艦大和 復元プロジェクト』(KADOKAWA)では、スタッフの熱き闘いを振り返りつつ、「悲劇の戦艦」とされる大和の全貌に迫っている。
大和の研究に懸けてきた人々の奮闘劇のなかから、今回は大量の資料の収集、活用を通して見えてきたものについて、抜粋してお伝えする。

現存する1次資料の大半が集められた

大和を復元するとはどういうことか。資料が少ないとはいえ、「だいたいこんなふう」と片づけてしまうわけにはいかない。

まっさきに準備したのが、大和ミュージアム所蔵の北木資料である。北木兼一氏は終戦時、呉海軍工廠(こうしょう)で大和の設計主任であった牧野茂技術大佐の部下だったこともあり、戦艦大和の関係資料を焼却するに忍びなく、ひそかに保存した。この資料は戦後長く秘蔵されていたが、現在は大和ミュージアムに所蔵されている。

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