東大推薦入試に受かるのはどんな人?東大教養学部で実際に出された質問とは

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これは“正解がない問い”です。深い思考経験がなければ、そもそも答えるための思考プロセスすら持てない。推薦入試で評価されるのは、まさにこうした答えのない問題に向き合う姿勢です」

ーーー物事を深く考えるにはディスカッションが良いと言われますが、指導法としてはどうでしょうか。

孫さん:
「半分正解で、半分不正解だと思います。確かにディスカッションは重要ですが、同じ知識レベルの人同士で話し合っても深まりません。背景知識がなければ議論は浅くなり、得られるものは少ないです。課外活動も同様で、事前知識やしっかりとした準備がなければ“経験しただけ”で終わります。

これはよく誤解されますが、推薦入試は先生が頑張ったからといって合格できる入試ではありません。どれだけいい指導をしても、本人がその問いと真剣に向き合わなければ意味がない。難関大学になればなるほど“受験生本人の思考”が問われ、外側のサポートだけでは突破できない入試になっていくと言えるのではないでしょうか」

東大推薦は“攻略不能”な側面をもつ入試

今回、孫さんのお話を伺ってあらためて感じたのは、東大推薦は一般入試以上に“攻略不能”な側面をもつ入試だということです。一般入試であれば、一定の努力量と学習環境があれば点数に反映される。しかし推薦入試では、ただ表面的に活動をこなしたり、ディスカッション練習を積んだりするだけでは太刀打ちできません。ドラゴン桜では、小論文対策の難しさについての話があります。

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漫画:ドラゴン桜
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
 
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