AIを使って「クソどうでもいい仕事」を量産するエリート部下が言い放った驚きの一言

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AI時代の仕事の本質は、「誰に、何を、何のために提供するか」という目的を定義することです。この「目的」を定義できる能力がない人間が、AIに適当な指示をしていることが「クソ仕事」を生み出す元凶です。

目的を考えられない人は「とりあえずメールを送る」「とりあえず資料を埋める」という「手段の目的化」に突き進んで暴走します。思考停止した人間が、AIという増幅装置を使って「中身のないアウトプット」を大量生産する。それが、現代版ブルシット・ジョブの正体です。

「ふてくされる部下」は排除せよ

私がこう指摘すると、「でも、部下にそれを言うとふてくされるんです」という管理職の悩みをよく聞きます。「AIがやったことだから仕方ない」「古いやり方を押し付けないでほしい」と反論されるというのです。

私が実際に聞いた例を一つ。AIが出した情報が間違っていることを指摘したさいに「でも、AIが出してきているんですよ? 間違えるわけないじゃないですか」と反論してきた部下がいたそうです。

驚くことに、その部下は東大卒のエリートだそうです。それほどの知性があるのに、AIによる思考停止の呪いにかかってしまう人もいるのです。

上司も辛抱強く、「なんでそう思うの? AIが間違えることは普通にあるよ?」と言って諭そうとしたものの、当人は頑固です。

「それなら、本当に間違っているかどうか、調べてみてくださいよ」と、さらに反抗してきたとのことです。結果、上司は貴重な時間を「AIが本当に間違っているかどうか」の調査に使うことになりました。

厳しいことを言いますが、そんな部下に向き合うことは、AI時代における最大の「非効率」です。AIのアウトプットに責任を持たず、思考することを放棄した人間は、これからの時代、AIの下請け作業員として使われる未来しかありません。

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