これは特に意識したほうがよく、それこそ飲み会のない日は塩分を控えたほうがよいわけです。なお、塩分摂取量というのは極めて測定が難しく、そのため塩分に関する知見はなかなか研究で得られないのですが、「摂取塩分量と摂取カリウム量の比」というのは、ある程度信頼性高く使われている指標です。これが低ければ低いほど、心血管病や高血圧のリスクは低そうです。
「塩分をたくさん摂ったけどカリウムをたくさん食べれば問題ない」とまでは言えませんが、(カリウムの豊富な)野菜や果物を増やすことは、理にかなった食行動ということです。
カロリー摂取過多となりやすい状況でも、朝ごはんはしっかり食べるべきです。なぜなら、朝ごはんこそ自分が食べるものを最もコントロールできる機会だからです。菓子パンを日常的に食べているのはNGですが、全粒穀物のパンや玄米、果物やヨーグルトを食べることは、食習慣の質を上げるために非常に有効です。
飲み会の次の日の朝ごはんはあまり食欲がないかもしれませんが、バナナやリンゴの入ったヨーグルトくらいはしっかり食べましょう。
また、朝ごはんをぬけば、その分昼と夜に食べるカロリーが増えてしまいます。質の高い食べ物を食べる頻度こそが重要なので、なるべくコントロールの効く朝ごはんを抜いてしまうのは、一番もったいないです。
もし一時的に体重が増えてしまっても
最後に、一時的に体重が増えてしまっても、長期的にはそれほど大きな影響はありません。どうしようもなく年末年始は食べ過ぎてしまう方は、1月から飲み会を減らして新しい食習慣を確立しましょう。
その際は、「頑張る」のでなく、質のよい食事を習慣的に食べる「環境づくり」に力を入れることが重要となります。
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