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「49年ずっと290円」激安ラーメンチェーンが値上げしないのに「売上は右肩上がり」の訳→社長が語る《味は引き、手間は足す》驚きの経営論

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2026年3月には、フランチャイズ・ショーへの参加を予定している。関東や関西で多店化していったラーメン店のオーナーたちも、澄川社長を訪ねてやって来る。原価高騰で売価を上げたことで客が減り、閉店を考えている彼らが「この値段ですごいですね。こういうやり方のほうが健全だ」とフランチャイズを始めるケースも増えているそうだ。

ここからが本番

「社長がやると言ったら、実現できる気がするんです。これまでもそうでしたから」と野村一美さん。

かつては事業を継ぐことに抵抗があったという澄川社長だが、回り道をしながらも覚悟を決めたとき、道が開けたという。

「宿命だと思っています。親父が果たせなかった夢を私が受け止めて絶対にやるんだと。ここまで来るのに年を重ねたかもしれないけど、ここまで来たからこそ見える世界がある。心は年を取らない。みんなで知恵を出し合って一緒にやるわけだから、できない理由ってどこにもない。それができたら、板垣退助じゃないけど、途中で死んでも悔いはない」

65歳、「ここからが本番」と拳をにぎる。

49年変わらない一杯290円のラーメンは、「みんなで豊かになる」という揺るぎない信念の証しなのだ。

澄川社長が幼い頃、両親は甘栗店を営んでいた。栗おこわを店頭で販売する母の姿を今でも覚えているという。働く両親の後ろ姿が澄川社長の原風景だ(筆者撮影)
前編:「ラーメン1杯290円」で49年…24時間いつ行っても満席"街の日常を支える一杯"を提供するローカルチェーンが明かす"価格を変えない覚悟"と効率の極意
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