週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

公式Xは「大ヒット上映中」と宣伝…。大コケとされる《果てしなきスカーレット》は単純な興収ならヒット?"映画興行の最新ヒット基準"を考える

8分で読める
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

そうして見れば、今回の『果てしなきスカーレット』は、本来の細田作品のファンが観ている作品と言えるかもしれない。ただそれでも、最終興収が10億円台で終われば、『未来のミライ』よりも大きく下げることになる。

それは細田作品ファンの先細りを示しているのかもしれない。本作は、細田監督がオリジナル脚本を手がけた5本目の長編作品だが、その作品性があまり一般向けではないことは、これまでも言われてきた。その意味で本作は、現状の細田作品のコアファンの規模を示した結果とも捉えることができるだろう。

(画像:『果てしなきスカーレット』ⓒ2025 スタジオ地図 2025年11月21日(金)公開)

次作は商業性を意識するのか?

ただし本作は、前述のとおり作品内容や世界観が従来の細田作品とは異なる、攻めの姿勢の尖った作風だった。それがよりファン層のなかの間口を狭めてしまったとも考えられる。

本作の興行は、世間的に見れば“大コケ”になるだろう。しかし、本作を視聴した一部のファンからは、3DCGの圧巻の映像美や、3DCGと2Dの手書きアニメーションを融合する映像表現への称賛の声も見受けられる。

映像クリエイティブへの評価はこれまでと変わらず、細田作品の内容はその都度大きく変わる。であれば、次作の大ヒット創出への期待も残る。

本作の結果を糧にして、次の細田作品はより商業性を意識した制作になるかもしれない。そのときには、『サマーウォーズ』の再来のような衝撃と感動を映画ファンにもたらしてくれるのではないだろうか。

細田監督にとって次作は、未来のために命をかけて戦った劇中のスカーレットのように、その先の命運を懸けた命懸けの勝負作になるはずだ。

(画像:『果てしなきスカーレット』ⓒ2025 スタジオ地図 2025年11月21日(金)公開)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象