さらに、町の中心部にある「静内エクリプスホテル」は、サラブレッドの町らしく、ロビーの装飾が競馬一色となっている、競馬ファンにとっては“聖地”のようなホテルです。
ドラマでも、「山王」が日高地方に馬を見に来たシーンで登場しました。ホテルの朝食券が「馬券」を模したものになっていることも、ファンには嬉しい演出です。
新ひだか町のお隣の新冠町も、競走馬好きに知られた場所。
町の中心部にある「道の駅サラブレットロード新冠」は、町のランドマークである「優駿の塔」があり、町を訪れる競馬ファンの拠点となっています。
周辺にも多くの牧場が存在しますが、観光客には、競走馬の見学もできる「にいかっぷホロシリ乗馬クラブ」がおすすめのスポット。年間を通じてサラブレッドの元競走馬に乗ることができる貴重な場所です。筆者が行った際にも、乗馬を楽しむファンの姿が見られました。
また道の駅では、競馬ファンに嬉しい馬関連のグッズのほか、競走馬のデザインのパッケージで、地元の銘菓の代表格である「三石羊羹」、さらに特産品のピーマンを使ったソフトクリームや日高昆布などが手に入ります。
「日高の牧場」が直面している危機
魅力ある日高の牧場ですが、実は取り巻く状況は深刻です。
報告書「馬をめぐる情勢」(2024年、農林水産省)によると、軽種馬(競走馬)飼養頭数は、近年は増加傾向で推移しており、22年度は約4万7000頭となっています。



















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