こうした、日高地方の零細牧場と、大規模化する胆振地方の牧場とが共存する複雑な構図や、そこにある産業としての問題点も、ドラマによって浮き彫りになっていると言えます。
日高地方では、新ひだか町・日高町・浦河町・新冠(にいかっぷ)町の4町がほぼ同数のサラブレッドを生産する「名馬のふるさと」となっており、「軽種馬生産」は、日高地方の基幹産業と位置づけられています。
競馬ファンの「聖地」でも撮影
中でも、静内の町がある「新ひだか町」は、名馬の産地として全国的に有名です。そんな静内の馬の産地の中心であり、『ザ・ロイヤルファミリー』のロケ地ともなっているのが、「競走馬のふるさと日高案内所」です。
「日高案内所」では、牧場で飼われている元競走馬の見学情報の案内や、観光客向けに観光牧場や乗馬施設の案内業務などを行っています。
そして、同敷地内には、日高軽種馬農業協同組合の「北海道市場」があります(一般の見学はできません)。ここでは競走馬の競りが行われていて、ドラマでも「山王」と「椎名」が対峙する緊迫した競りのシーンが撮影されました。
また、静内高校の向かいにある、「セイコーマート静内御幸店」の前は、「栗須」と「加奈子」との印象的な再会シーンが撮影された場所。北海道出身者なら皆さんご存じのコンビニの登場に、ふるさとのことを思い出した方も多いはずです。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら