伝説の編集長が直伝、会社四季報「新春号」来期先読み術。PERや重要テーマの分析を重視

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株価チャートとルーペ
(写真:imageteam/PIXTA)
日経平均株価は10月27日に5万円を突破した。企業業績は持ち直し、来期に向けて加速し始めている。本特集の『会社四季報』2026年新春号先取り情報を活用し、有望銘柄を見つけよう。

来期の情報に注目

株式市場はつねに将来の動向を織り込みながら動いており、年が明ければ終わった年のことはほとんど株価に反映されない。『会社四季報』(新春号)が発売される時期には、最も数の多い3月期決算企業が事業年度の半分、次に多い12月期企業が4分の3を終えており、通期業績の着地がおおむね見えている。新春号で有望株を探すには、来期の情報に注目するのがよいだろう。

新春号の記事欄では3月期企業で1行程度、12月期企業で過半が来期の記述となる。来期の業績予想数字と記事を併せ読み、足元の好調な業績が来期も持続するかを検証するのだ。例えば、1年前の2025年新春号では、極洋について「26年3月期は米国等の新工場稼働」とある。同社の25年3月期業績は好調だったが、翌期にも工場稼働の好材料があるとわかる。12月期企業のサイボウズはより情報が豊富だ。記事後半を読めば、24年12月期の主力品の値上げが翌期にも寄与し、好業績が続くと見通すことができた。

また、今期は不調でも、その理由が一過性かを来期の予想数字や記事から判断できる。新春号で一気に増える来期の情報を先取りすれば、成長ポテンシャルが高い銘柄の発掘も十分可能だろう。

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