広い家へ引越す、は古い? 近所にもう1部屋借りる「近距離2拠点」という選択肢。8畳1Kがリノベで最高の仕事場に!

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに、この拠点ができてからインテリアへの意識も変わったといいます。

「それまでは“置ければいい”くらいの感覚だったんですが、この部屋を整えていくうちに雑貨や照明を選ぶのが楽しくなって。気づけばインテリアを考えるのが好きになっていました」とてらいさん。好きな器や小物を少しずつ揃えることで空間が育っていくのを実感し、帰ってきたときに気持ちが上がる場所になったそう。

照明が部屋のアクセントに(写真撮影/福永尚史)

植物のお世話は夫の担当。日当たりの良い窓辺に観葉植物を並べ、日々の成長を見守るのが日課になっています。「自宅には植物が1つもないんです。こっちでは夫が世話をしているうちに愛着が湧いてきたみたいで、少しずつ増えていきました。大きな植物があるとやっぱり癒やされますね」と話すように、緑もまた拠点に欠かせない存在になりました。

エバーフレッシュやとゴムの木などの観葉植物(写真撮影/福永尚史)

さらに玄関にも工夫があります。壁には構造用合板を張り、木目の向きを縦横で張り分けて角度によって違う表情が楽しめるようにしました。

床は自分たちで塗装し直し、雰囲気を一新(写真撮影/福永尚史)
自宅でも便利だった「アウター掛け用のバー」を玄関に設置(写真撮影/福永尚史)

こうした“好きなもの”に囲まれた拠点は、単なる仕事場にとどまらず、暮らしを彩るもうひとつの居場所になっています。

近距離2拠点生活のメリットとデメリット

てらいさんが強く感じているのは、「仕事と生活を分けられること」のメリットです。

「ここに来たら仕事だけする、そう決められるのが本当に大きいんです。自宅だとどうしても子どもの物や家事が目に入って、つい気を取られてしまう。でも、この拠点に来るとそれがなくなるんですよね」とてらいさん。

集中して取り組める環境が整ったことで効率が上がり、結果的に仕事量も増えました。昼食後にテレビを見ながら夫婦で笑い合う時間も、日々の大切なリズムのひとつになっています。好きなインテリアを整えた部屋に身を置くことで気持ちも自然と高まり、「好きなものに囲まれて働けるのは想像以上に力になる」と実感しているそうです。

好きなものを集めた空間は、心地よい居場所に(写真撮影/福永尚史)
次ページ拠点は自分の気持ちを切り替えられる特別な場所
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事