広い家へ引越す、は古い? 近所にもう1部屋借りる「近距離2拠点」という選択肢。8畳1Kがリノベで最高の仕事場に!
さらに、この拠点ができてからインテリアへの意識も変わったといいます。
「それまでは“置ければいい”くらいの感覚だったんですが、この部屋を整えていくうちに雑貨や照明を選ぶのが楽しくなって。気づけばインテリアを考えるのが好きになっていました」とてらいさん。好きな器や小物を少しずつ揃えることで空間が育っていくのを実感し、帰ってきたときに気持ちが上がる場所になったそう。
植物のお世話は夫の担当。日当たりの良い窓辺に観葉植物を並べ、日々の成長を見守るのが日課になっています。「自宅には植物が1つもないんです。こっちでは夫が世話をしているうちに愛着が湧いてきたみたいで、少しずつ増えていきました。大きな植物があるとやっぱり癒やされますね」と話すように、緑もまた拠点に欠かせない存在になりました。
さらに玄関にも工夫があります。壁には構造用合板を張り、木目の向きを縦横で張り分けて角度によって違う表情が楽しめるようにしました。
こうした“好きなもの”に囲まれた拠点は、単なる仕事場にとどまらず、暮らしを彩るもうひとつの居場所になっています。
近距離2拠点生活のメリットとデメリット
てらいさんが強く感じているのは、「仕事と生活を分けられること」のメリットです。
「ここに来たら仕事だけする、そう決められるのが本当に大きいんです。自宅だとどうしても子どもの物や家事が目に入って、つい気を取られてしまう。でも、この拠点に来るとそれがなくなるんですよね」とてらいさん。
集中して取り組める環境が整ったことで効率が上がり、結果的に仕事量も増えました。昼食後にテレビを見ながら夫婦で笑い合う時間も、日々の大切なリズムのひとつになっています。好きなインテリアを整えた部屋に身を置くことで気持ちも自然と高まり、「好きなものに囲まれて働けるのは想像以上に力になる」と実感しているそうです。


















