広い家へ引越す、は古い? 近所にもう1部屋借りる「近距離2拠点」という選択肢。8畳1Kがリノベで最高の仕事場に!
工事は1カ月かからずに完了。スピーディーに形にできたのは、イメージを明確に持ち、施工会社との相性も良かったからだと振り返ります。
拠点を持ってからの暮らしは、夫婦の働き方と日常に変化をもたらしました。
それまでは、夫婦それぞれが別々の場所で仕事をしていましたが、第二の拠点を設けたことで、平日はふたりが同じ空間で仕事をするのが日課に。てらいさんは8時20分には拠点に到着してコーヒーを淹れ、静かに仕事をスタート。夫は娘を保育園に送った後、少し遅れて仕事場に合流します。
この“同じ場所で働く”環境の変化により、昼食をふたりでとる時間が自然と生まれました。最近はお気に入りのお取り寄せ餃子や、近所のスーパーのお寿司が定番に。季節に合わせて選ぶコーヒー豆や、ちょっとした昼食中の会話も、拠点で過ごす日々の楽しみのひとつになっています。
そして食後には、録画していたお笑い番組を一緒に見てひと息つくのがふたりの習慣に。軽く会話や相談を交わすこの時間が、午後の仕事への切り替えの合図となり、安心感にもつながっているといいます。
拠点で育まれる“好きなもの”と工夫
拠点の空間は、集中できる環境を守るため、子どもたちをあえて連れてこない“大人の聖域”にしているそう。「ここは大人だけの場所にしたいんです。自宅はどうしても子どものポスターやキャラクターのものが増えてしまうので」とてらいさん。
室内にはお気に入りの照明や作家もののアートが飾られ、棚や机には拾ってきた石が並びます。
あるときは兵庫県の塩屋で見つけた石を持ち帰ったり、石のアート作品を購入したりと、自然に集まってコレクションが増えていったそうです。
「石をあっちに置こうかな、こっちにしようかなって並べ替えるのがすごく楽しいんです」


















